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[16カ国目 チリ(2回目)]プエルト・ナタレス

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絶景かなフランセ谷 ~ パイネ・トレッキング2日目

朝遅く起きると、さっそくの筋肉痛で足を引きずりつつシャワーを浴びる。
朝食を食べて、のんびり片付けながら、芝生の上で横になって本を読む。
昨日の曇りがちな天気と比べて、とんでもなく快晴なので、なおさら気持ちがいい。

キャンプ場から歩き始めるトレッカーたち

お昼前までのんびりして、荷物を全部持って出発。
今日の目指すポイントは、東に7.6kmを2.5時間で進む。
荷物を全て持っての移動はとんでもなくきつい。
食料5日分と調理器具やらなんやらで20kg近くある。
それを2時間半。まあこれくらいはできるだろうなと思って進む。

昨日のトレッキングでいきなり長距離を歩いたせいか、
今日歩いてすぐに左足の膝裏が激しく痛む。
日本でジョギングをしてもたまに膝が痛んでいたので、それが急に出てきた感じ。
木の杖を拾ってだましだまし歩く。
膝に負担がかかるってこういうことなんだなって今更ながら思う。

左手にパイネ・グランデ山、右手には湖をを眺めつつ進む。
急な上りがあったり、下りがあったりと短いながらも結構大変なコース。

今日のトレッキングコース

休み休み行くも時間通り2時間半でイタリアーノ・キャンプ場に到着。
短かったのでそこまで疲れずに済んだ。

このキャンプサイトは無料なので、狭い敷地にわんさかテントが張られているが、
自分のテント脇で料理するくらいなので、特に不便は感じない。
今日は一日ここでのんびるする?と話していると、
日本人の元気なおじさま方がいて、こんな天気がいいのは珍しいからミラドール行った方がいいよ!っとアドバイスを頂く。
ということで、あってないような予定を変更して今日も歩くことに。
足の痛みは荷物が無ければ大丈夫なはずと言い聞かせて進むことにした。

その前に、昼食。
ラーメンにソーセージを入れる。うまいっ。

そして、またしてもお昼過ぎの2時くらいから遅めの出発。
7.5km、3時間のコースでミラドールを目指し、往復してくるもの。

キャンプ場の木々を抜けると目の前にフランセス氷河が立ちはだかる。
その麓の石の山を登っていく。どんどんと氷河が近づく。
この景色はすごい。

パイネ・グランデを眺めながら

ここはパイネでも一番景色がいいと言われているフランセ谷のトレッキングコース。
時折氷河が崩れ落ちる音が響く。
この山に近づいていくというトレッキングは迫力がある。
右手には2000mクラスの山々が連なっている。

2000m級の山々

左に氷河のある山、右に尖がった様々な形をした山々。
コースは上りが多くて大変だけれど、景色がやはり素敵なぶん救われる。

フランセ谷を歩く

2時間半でフランセ谷の一番奥にあるキャンプサイトに到着。
イタリアーノと違って、誰もいなくて静かなところ。
ほそQ夫婦に勧められたけれど、ここまで荷物を担いではこれないわ。
すごいわ~ほそQ夫婦。

もうすぐでミラドール

ここから30分えっらく急な道を登って、ミラドールに到着。
到着する頃には、夕方まで快晴だった天気はどこかへ。
曇り空に覆われていた。
しかし、ここのミラドールはほぼ360度全てを高い山に囲まれていて、
とんでもなく見晴らしのいい場所。

うわっ~すげ~

としか声にならないほど。
晴れていたらさずかしとんでもない景色なのだろうか?
それでもこの雄大さは気持ちがいい。

夕方5時半くらい。
遅くともようやく帰路に。
この時、足の痛みがだんだんと増してきて、下りが尋常じゃないくらいに痛む。
このミラドールからの下りは泣きそうだった。
その点ありさを見ていると、駆け降りるように坂を下っていく。
2本の杖の使い方を見て、なんとなく真似ていると少しだけ降りるのが楽になった。
どうやらありさの杖の使い方は天然的にうまいらしい。

またしても誰も居ないコースをのんびりのんびり歩く。
帰りは下りが多くてほんときつかったけれど、
陽に暮れていく山々の景色の色の移り変わりを見るのは本当に素敵だ。
こんな贅沢なコースは世界にそうないはずだ。

小川の側を歩きながら

3時間をオーバーして、夜9時過ぎにキャンプサイトに戻ってきた。
キャンプ場が見えた時は二人して、やった~がんばった~と声を掛け合った。
こういう瞬間・それまでの時間があるから山に行くんだろう。

今日のトータルトレッキング時間 9時間 22.6km

ゆーじ

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正念場 ~ パイネ・トレッキング3日目

夜から雨が降っていたが、遅くまで寝ていたので、
起きる頃には雨は上がっていた。
朝ごはんを作り、コーヒーを飲む。
どうして屋外で飲むコーヒーはこんなにおいしいのだろうか?

相変わらずのスロースタートで10時くらいにようやく片付けだす。
テントが濡れていると片付けるのも大変だ。
そしてなんとなく荷物が重く感じる。

今日は荷物を担いでの長距離。
15km近くを歩く予定。
Wコースの一番右側のコース始点を目指す。

ひとまず目指すは5.5km、2.5時間のコースを東に進み、そこにあるキャンプ場を目指す。
このコースは単調で、意外に急な上り下りがあり、体力的にも精神的にもきつい。
雨上がりなので、滑りやすくドロドロで大変だった。
右手の湖沿いをずっと進む。

湖の側を歩く

昨日の長距離でさらにひどくなっている膝。
大丈夫なのか?とかばいながら歩く。
それでもなんとか少しの疲れでキャンプ場に到着。
ここで昼ごはんを簡単に作り、ひと休み。
まだまだ元気。

と思っていたのはつかの間。
ここからがパイネトレッキングで一番きつかった。

キャンプ場からさらに東へ、予定では11km、4.5時間の距離を歩いて、
東のWコースの入り口にあるトーレスという大きなキャンプ場を目指す事にした。
ここも今朝と同じく単調コースでかなり精神的にきつい。
もちろんのことながら、膝もかなり痛んできた。
杖でもほとんどカバーできないくらいにもう限界になりつつある。
体力的には大丈夫だけれど、膝がこんなのではどうしようもない。

上ったり、下ったり、休憩したりと3時間。もう夕方の6時。
目指すキャンプ場と、明日目指そうとしていたさらに上ったところにあるキャンプ場との分岐点に到着。
どうやら地図には無い山道への近道があるらしい。
いったん最初に目指していたキャンプ場に行くと、明日また長い距離を歩かなくてはならないので、
今日もう少しがんばって近道を通ってWコースの右側にある山を上ることにした。

しかし、この道がまたずっと上り。
ペースもがくっと遅くなり、とろとろと上っていく。
途中、馬が自分達の前を横切っていったが、見る余裕すら無かった。

馬が横切る

山を登りきると、眼下に谷が見えた。
そして、しばらく谷沿いに歩くと目指すキャンプ場が見えた。
その時の安堵感は忘れられない。

目指すキャンプ場が見えた

キャンプ場が見えてからも急な下りがあって膝にかなり負担があって泣きそうだったけれど、
どうにかこうにかたどり着くことができた。
到着してからは手が上に上がらないほど肩がぱんぱんに凝っていた。
足ももう階段を上り下りできないほど。

にしてもこのキャンプサイトは有料なのだけれど、
えっらく狭い。
そして馬の糞が目の前にいっぱいあって、かなり匂っている…

途中でえらくハイペースな人たちに抜かされ、その人たちが隣でテントを張っていた。
よく見ると南極クルーズ船で一緒だった人たち。
こんなところまで一緒とは!

風と匂いで、外でご飯作る気にならなかったので、テントの中で作って食べる。
疲れきっていたので、食べた後、いつの間にかすぐに寝てしまった。
とんでもなくきつい1日だった。
でも、正念場は乗り切った。

今日のトータルトレッキング時間 約8時間 約15.5km

ゆーじ

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ごきげんキャンプご飯 ~ パイネ・トレッキング4日目

チレーノキャンプ場から山道を1時間ほど歩き、トーレスキャンプ場へ向かう。
奥の方には雲の合間からパイネ山群の頭が見え隠れする。
天気がよければ今日、パイネ山群の望地まで行こうかとも考えていたけど、雲が多すぎるので、
明朝晴れることを願って今日はトーレスキャンプ場まで歩いたらゆっくりすることにする。
トーレスキャンプ場は森に囲まれていて木々が多いので、風が遮られるのが有難い。
標高は少し高いはずなのに、全く寒さを感じない。
その代わり、小さな小さな虫が無数に飛んでいて、
顔や耳など所構わず刺してきてその部分がとても痒いのは困った。

キャンプ場に到着したら、テントを立てて早速ご飯の準備。
5日目ともなると、準備もはやいはやい。
インスタントラーメンにチーズとウィンナーを投入。

チーズとウィンナー入りラーメン

あったまる~。
寒い場所でのトレッキングはラーメンやスープが身体に染みる。

ゆーやんご飯準備中

ラーメンの他には、いろんな味のスープの素を持ってきて、
これに3分パスタを入れて食べるのが手早く作れておいしかった。
それと、ほそQ夫婦が「あったまるからいいよ」とくれたショウガは最強。
風が強い日は冷え込んでなかなか寝付けなかったりするのに、料理や紅茶に少しショウガを加えるだけで
食事の後もずっと身体がぽかぽかしていた。
なによりも、外で食べるご飯は本当においしい。
多分、自然を歩いてとびきりごきげんのゆーやんが、ニコニコしながらご飯の支度をして、
これ以上ないおいしそうな顔で食べるからかもしれない。
よかったねぇ。

今日のトータルトレッキング時間 約1時間 約4.9km

ありさ
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燃える朝焼け ~ パイネ・トレッキング5日目

朝、周りのテントが起きだしたので、目が覚める。
時計を見てみると、4時半前。
暗闇の中、ごそごそとテントから這い出し、靴を履く。
昨日のうちに途中まで道を下見してくれていたゆーやんを先頭に後に続く。
明るくなってから見るとなんでもない道なのだろうけど、
ヘッドライト1つを2人で駆使して探るように歩く。
山道をゆっくり登っていくと、行く手を先導するように先の方にもヘッドライトがいくつかチラチラする。

あともう少しかなと思いながら登っていると、突然強風にあおられ、砂が舞って目を開けられなくなった。

あっ!

ゆーやんが頭を押さえている。
ヘッドライトは死守したものの、毛糸の帽子が飛んでいってしまったらしい。
少し探したけど見当たらないので、帰りに明るくなってから探そうということにして先へ進む。

ゴツゴツした岩場に入ったと思ったら、朝陽待ちをする人がたくさんいた。
この辺りは標高も高いので、岩陰に隠れないと風が強くて吹き飛ばされそうだ。

パイネの3本の塔

目の前には3本の尖塔と湖がひっそりと佇む。
誰かが観にきてくれるのじっと待っていたかのような静かな佇まい。
でも、これから何かが始まりそうな空気がぴんと張り詰めている。

朝陽待ち

東の空に浮かぶ雲が赤みを帯び始め、ほんのりと世界全体が染まり始める。

パイネの朝焼け

そして、この朝一番の光は、反対側にあるパイネの塔を紅色に染めた。
そこにいた誰もがその姿に魅せられ、心を満たした。
5分弱、美しい姿をみせつけたかと思うと、
3本の塔はゆっくりと雲の陰の中に入っていき、元の姿に戻った。
朝焼けが消えると、嬉しい夢を見た直後のような面持ちで、一人、また一人とその場を去っていく。
でも私達はなかなかその場を離れられず、しばらく今見た景色の余韻に浸っていた。
6日目にしてこのプレゼント。

下山途中でもう一度じっくり帽子を探してみたけど見つからなかった。
あまりにもいいものを見た後だったので、すっきり諦める。

2日前に泊まったチレーノ・キャンプ場まで戻り、後ろを振り返るとパイネの塔の頭だけが見えていた。
ありがとうございましたと頭を下げる思いで見つめ、先日登ってきた道を下っていく。

花々が咲くパイネの道

眼下にはパイネの塔から流れ出るアスセンシオ川が深い谷を形成している。

湖を眺めながらのトレッキング

湖が見えたら、後はもうひたすら下るのみ。
これから登ってくる人と挨拶を交わしながら、その人達もいいトレッキングになるといいなと願う。

パイネを彩る花

下って、下って、やっと最終目的地のラス・トーレスキャンプ場に到着。
病み上がりの私には水とお菓子だけ持たせ、後は全部自分で背負って歩いてくれたゆーやん、ありがとう。
山にいるときのゆーやんは、嬉しそうに輝いていて、それだけでまた二人でトレッキングに行きたいと思わせてくれる。
歩いている時は結構辛いのに、終わってみるときれいな景色やおいしいご飯しか思い出せないから不思議。
こうして人は山にはまっていくのだろう。

今日のトータルトレッキング時間 約5時間 約13km

5日間のトータルトレッキング時間計 約30時間 約78km
一日平均6時間!こんなに歩いたっけ?

ありさ

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パタゴニアの自然に触れて

パタゴニア地方と呼ばれるアルゼンチン・チリの南部に到着したのが、
1月8日。南極の11日間を入れて、一ヶ月この地に居たことになる。
当初の予定は10日間。その後の変更して、14日間。
南極行きを決めたので、さらに変更して1ヶ月とどんどんこの地の滞在を伸ばしていった。

自分が世界一周に出た時の一番の目標は、
マチュピチュでもなく、ウユニでもなく、
この地パタゴニアを訪れることだった。
シーズンである夏に合わして世界一周ルートを考えていた。
この地に標準を当てるために。

と言っても雄大な自然があるだろうと想像していただけで、
見るべきものが何があって、何ができるかなんて全く知らなかった。
なので滞在も一体どれくらいあれば足りるのかさえ検討もつかなかった。

旅に出て日々、旅情報を得ていくと、
パタゴニアで行きたい場所というのがはっきりしてきた。

パタゴニア地方の南部にある、
ペリト・モレノ氷河、フィッツ・ロイ、パイネ、ウシュアイアだ。
そしてできれば南極と。

氷河を見て、いくつかのトレッキングをして、最南端の地ウシュアイアを目指す。

パタゴニアの旅の締めくくりとして感想をいくつか。

ペリト・モレノ氷河

ペリト・モレノ氷河

テレビで見てどうしても行きたかった場所。
氷河の上を歩くだけでも満足だったけれど、
大崩落が見たくてもう一度足を運んだ。

Big Iceツアーで氷河の上を歩くのは、本当にすごい経験だ。
南極に行っても氷河は触れないないので、ここまで体感できるものは他に無いはず!

ペリト・モレノ氷河

その氷河の大きさの計り知れなさに立ち尽くすしかない。
自然の成す力を大いに感じることができた。

フィッツ・ロイ

フィッツロイ

アウトドアブランド”パタゴニア”のロゴで有名だけれども、
それ以上にここのトレッキングは最高に気分がいい。
フィッツロイの雄姿は言うまでもなく、
歩きやすい道にとんでもなくおいしい水。
見所も多い。

ペリト・モレノ氷河と同じロス・グラシアレス国立公園にあるため、
氷河側で入場料を取っているから、こっちの山側は無料なのだろうか?
それにしても、全てが無料でここまで健全で、きれいな所は見たことが無い。
トレッカーのマナーも最高によく、まさに理想とするトレッキングコースだと思う。
パタゴニアの中で一番好きな場所であり、
またいつか必ず来たい場所。朝焼けが見たい。


パイネ国立公園

パイネの朝焼け

アルゼンチン側のロス・グラシアレス国立公園のすぐ南にある、
チリ側の国立公園。
4,5日のトレッキングから10日掛かるものまで、
トレッキングコースとして世界的に有名な自然国立公園。

とにかく多くの人が訪れる。
私たちは6日間掛けてWという有名なコースを試みた。
そこまで長いトレッキングをしたことがなかったので、
心配ではあったけれど、達成できてうれしい。

パイネは、結構ハードな道から簡単な道まで、コースとしてはおもしろい。
たまに単調な道もあり景色が数時間も変わらない所は、
荷物が重く感じられて結構きつかった。

そして、テントサイトが有料なのはいいが、その質が悪かったり、
騒ぎに来ている人がいたりと、ちょっと残念なことがある。
特に川で食器をダイレクトに洗って汚れを落としていたり、
あるサイトでは洗剤まで置いてある。
これには呆れてしまった。
一応案内地図には注意書きとして、川で洗うのは禁止と書かれているが、
上流で洗剤使ってどうするんだ!と怒りモードになってしまった。

フィッツロイでは入場時に管理事務所で一定の注意事項を説明される。
こういうちょっとした事が無いから、少しずつ荒れてしまうのかなと感じた。
訪れる人が多いからこそ、しっかりして欲しいなと思う。

しかし、朝陽に輝くトーレスを見た時の感動は何事にも変え難いなと思う。


ウシュアイア

ウシュアイアの港

世界最南端の都市。
ここまで来れば一息つけるかなと思っていたけれど、
すぐさま南極行きを決め、南極から帰ってきてもすぐさま出て行ったので、
地の果てまで来た感じがしなかった。
それでも旅のある区切りにはなるなと感じる。
もうそろそろ南米も終わりだなと。


1ヶ月のパタゴニア&南極。
日本に居る頃には敷居の高い場所で、なかなか踏み込めない感じを持っていたけれど、
行ってみると簡単にトレッキングができ、キャンプ道具も全部借りることができる。
その日に来て、その日に帰る事もできる。
自然に触れる事にそんなに構える必要はないんだなと知ることができた。

このパタゴニアでの自然体験は自分にとってとてつもなく大きな財産になったと思う。
日本に居た頃には、そこまで余裕を持って、これほどの大自然に触れることができなかったので、
ここまでの環境に身を置けたことに幸せを感じつつ、
いくつか挑戦できることに挑めてよかった。
こういう感覚を日本でもどこでも忘れないでいたいとつくづく思う。

ゆーじ

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