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[17カ国目 アルゼンチン]エル・カラファテ

氷河の上を歩く

昨夜作っておいた昼食用のおにぎりを持参し、迎えのバスに乗り込む。
今日は、ロス・グラシアレス国立公園の氷河を歩く「BIG ICE」ツアーへ。
各宿でお客さんを拾い、意外にもバスは満席になる。
こんなに人気のあるツアーだったなんて、全く知らなかった。

国立公園名のロス・グラシアレスはスペイン語で氷河という意味。
ここには、南極、グリーンランドに次ぐ世界第3の大きさの氷河群があるそうだ。
ドドーンという轟音を立てて氷河が崩れる様を見られることでも有名。

エル・カラファテの街を出たバスは約1時間で公園に到着。
まずは、氷河群の中でも最も有名なペリト・モレノ氷河の展望台へ。
ウィキペディアによると、この氷河には250 km2の氷があり、
長さは30km、終端部は幅5kmで、水面からの平均の高さは60m、氷全体の高さは170mとの事。
とにかく巨大な氷の塊だ。
これが山と山の間を1日に40cm~2mづつ動いており、
氷床から押し出された先端部が圧力に耐え切れず、気温の上昇にともなって崩壊するらしい。
大きな崩落は、氷河が充分温まった夕方18~19時頃に最も多く見られるそうだが、
小さなものでも見られたらなと、じっと氷河を見つめる。
水面にはここ2~3日前に剥落したばかりと思われる氷山がぷかぷかと浮いていて、期待が高まる。

ペリト・モレノ氷河の崩落の瞬間

パリパリパリという小さな音が聞こえ、あわてて音源の方に目を向けると、バリバリと氷河が崩れ落ちた。
見ていた人たちは、あまりの迫力にあっけに取られ、そして興奮状態。
その後もいくつか小さな崩壊を見て、もっと見ていたいと後ろ髪を引かれつつバスに戻る。

氷河ツアー 船で氷河へ

バスは来た道を少し戻り、湖のほとりで停車した。
ここから船に乗って氷河の近くへ。
ロス・グラシアス国立公園での氷河ツアーはHielo&Aventura社が独占しているようで、
船体にも社名が大きく描かれていた。
スタッフは若い男性ばかりで、皆さんこの上なく親切でテキパキしている。
社員教育が徹底しているのかな。
お陰で氷河ツアーを安心して楽しめた。

滝のふもとを通る

森のそばまで氷河が迫る

船を降りると約40分、氷河脇の森の中を歩き、アイゼンと命綱が保管してある小屋にたどり着く。
途中、滝やこれから歩く予定の氷河を眺めたりして気分が高まる。
命綱を付け、アイゼンを手にすると、そこからさらに20分歩く。

初めてアイゼンを装着

そして、はじめて、氷河の世界に足を踏み入れる。
アイゼンを付けてもらい歩いてみると、一歩一歩、ザクッザクッと踏みしめるような感じで、
普段意識することのない足の裏に意識が集中する。
斜面を歩くときはちょっと足首が痛いけど、
氷の上を踏みしめる感覚はやみつきになりそうなくらい楽しい。

氷河ツアー

バスの乗客30人くらい全員でぞろぞろ歩くのかな?と思っていると、スペイン語と英語の2グループに分かれることになり、各グループにガイドが2人ずつ付いてくれた。
英語グループはちょうどいい人数の10人でアットホームな雰囲気で出発。

クレパスのそば

クレパスがあると、割れ目の中の青い部分を見せてくれる。
氷河に慣れてない人がクレパスを覗くのは危険なので、
ガイドさん2人が両脇と命綱を握ってがっちりガードしてくれるから安心。
クレパスの底は深く、溶けた氷が水となって流れていた。

氷河の割れ目は青い

氷河の割れ目は、カリブ海のような白みがかった水色をしている。
氷河の氷は、雪の結晶が溶けたものに圧力がかかってできており、
気泡が少なく透明度が高いため、青い光だけを反射するらしい。

ハート型の水溜り

氷が解けて水が溜まった穴も、淡い水色をしている。
どんなにパレット上で頑張っても、こんな素敵な水色は作れないだろう。
自然は最大のアーティストだ。

氷河の上を歩く

氷の上をザクザクと2時間くらい散策した後は、風の少ない谷間に腰を下ろしてお昼休憩。
ご飯を食べ終わる頃にはガイドさんが絶品のパウンドケーキと
温かいジンジャーティーを差し入れしてくれた。
なんてうれしい心遣い。

青く、白い、氷河の峰

天気にも恵まれ、太陽の光を受けて青く、白く輝く氷河を間近で思う存分堪能し、もと来た道を戻る。
このツアーのことを勧めてくれた旅人に出会えてよかったね、
氷河の上を歩けるなんて夢みたいだねと二人で話し合う。
氷河の端まで戻ると、ペリペリという音とともに小さく氷河が崩落した。
こうして氷河は見るたびに形を変えて動いている。
生き物みたいで見る者を飽きさせない。
氷河の崩落が見られるのは夏季のみだけど、数年前に冬季に崩落が起こったとして、
温暖化の影響ではないかとニュースになっていた。
温暖化は確実に、地球の隅々に影響を及ぼしているけど、
私達は大きな変化が起こらないとなかなか気づかないものだ。

氷河入りウィスキー

対岸へ戻る船に乗ると、チョコレートのお菓子と氷河入りウィスキーが配られた。
グラスの中でカラカラと音を立てる氷河のかけらは、限りなく透明で、キラキラ輝いていた。
初めてのアイゼン装着に疲れた足をぶらぶらさせながら、氷河ウィスキー片手にほろ酔い気分。
夢見心地のままエル・カラファテ行きのバスに揺られ、帰路についた。

ありさ

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氷河の前に立ち尽くす

チリのプエルト・ナタレスに行くためにバスターミナルへ。
行くとカウンターで今日は運行しないと言われる。
プエルト・ナタレスよりも南の町、
プンタ・アレーナスでストがあるというのは聞いていた。
道路で何かが炎上している映像をカウンターで見せてもらい、
大きなストなんだなとここで実感する。
しかし、まさかこの町まで影響があるとは思ってもいなかった。

さて、どうするか?
このままこの町でストが終わるのを待つべきか?
どこか別の場所に進むべきか?

このままここにいてもしょうがないな~ということで、
アルゼンチンの最南端の町ウシュアイアに向かうことに。
どうやらそこへのバスは出ているらしい。
しかし、出発は深夜3時。

それまでもすることがないので、
昨日訪れたペリト・モレノ氷河へ行く事に。
大きな氷河の崩落を見たいからだ。
ありさはカフェでまったりしているというので、
ひとりで行って来ることにした。

お昼の1時に出発して、帰りが夜8時というバスのチケットが売っているので、
長い間氷河を眺めることができ、崩れやすいという夕方の時間帯にも見ることができる。

またもロス・グラシアス国立公園の入園料を払い(有効期間は1日のみ)、
展望台のある場所へ。

ペリト・モレノ氷河

今日の天気は雲が空一面に覆われていて、
時に薄暗く、時に薄い雲の向こうに太陽が輝いて明るくなる。
しかし、氷河側から風が常に吹き、それがとんでもなく冷たい。

氷河の崩落は昨日見た限りでは、
小さく崩れるものが数十分に1回起こっているようだ。
小さいと言ってもビル2,3階建てくらいは落ちていると思う。
(ちなみに、この氷河の水面からの平均の高さは60~70m。
展望台から氷河は遠いため、氷河の大きさがいまいち掴めない。)
崩れ落ちる音は、うねるような轟音と共に湖に落ちた時の衝撃音がすさまじい。
これよりも大きく崩落することがあるのか?
なんて思ってしまうくらいのすさまじさ。
だからこそ、大きい崩落があれば見たい、体感したいと思うのだ。

ペリト・モレノ氷河

到着して一番下の展望台まで降りていく時に、
すでに小さく崩れる音が聞こえてくる。
これはそろそろ大きい崩落が来るかも!と思って、足早に下へ。

しばらく小さな崩落が起き、
”ピキッ”と何かが割れるような音が続き、
氷河の大きな欠片が、ビルが横に倒れるように落ちていく。
その瞬間はまるで時間が止まったように、
ゆっくりと、すっーーと倒れる。
あっ
と口を開けるていると、
すぐさま砕け落ち、すさまじい轟音が辺りに響き渡る。

なんだこれは?
と驚くというか、飽きれてしまうほどのスケールの大きさ。

しかし、これでもまだ小さい崩落なんだろうなと思う。
一体どこまで巨大な崩落があるのか想像はつかないけれど、
勝手にもっとすごいのが見れるはずだと期待している。

ペリト・モレノ氷河は後退しない(規模が小さくならない)氷河のひとつで、
崩落による損失と新しく造られる氷河のスケールはほぼ同等らしい。
氷河が進むスピードは1日に2m近く。
進んだ氷河は湖の上まで行き、湖の水圧によって氷河が破壊されるため、
崩落が頻繁に見られる。
と文章にするといとも簡単な現象のように見えるが、
スケールがでかすぎる。
とんでもない自然の力を目の前で見せつけられている。

まだまだ帰るバスまでには時間があるので、
のんびりと崩れていく様子を伺おう。
と安易に考えていると、やはりどんどん冷えてくる。
時には強い風の中に軽く雨も交じり、寒くなる一方。
手袋を忘れたので、カメラを構えておくのも辛い。
そう、いつどの場所で崩落が起こるかわからないから、撮影は難しい。

ペリト・モレノ氷河

ただし、ずっーーと飽きるまで氷河を眺めていると、
小さい崩落が続いている場所に、続いて大きい崩落が起こりやすいのがわかってくる。
なので、その起こりやすそうな場所に当たりを付けて、その場所をずっーと見守る。

崩れないでも、氷河は生きているかのごとく、音を発している。
パキッ、ピキッ
とどこから発しているかわからないが、とてつもなく大きな力を内包しているかの如く、
その力を発散するように音を鳴らしていく。
自然の神秘。

その後も数回、同じ様に中規模な崩落が続く。
どれもすさまじい音をたて、崩れ、崩れた後の反響音が異常にこだましている。

辺りの観光客はどんどん減っていき、残るのはバスの乗客のみ。
みんな寒さでもたないなと感じているようだ。
もうそろそろ時間だし、バス停まで行こうかなと思って、
最後に氷河を見渡していると、またも時間が止まる。

今までで見た中で一番大きな氷の塊がすっーーと倒れる。
呆気に取られて写真もビデオも撮り忘れた。
完全に目が釘付けになり、心奪われてしまった。
そして、その後のすさまじい破壊音で我に返る。

もう寒さで体はがちがちだけれど、
この迫力と体に響いてきた音にならない震えは体に確かに刻まれた。



呆気に取られない時に撮影した崩落の模様。
これでも小・中規模の崩落なのだから、すごい!

ゆーじ

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