- 2010-05-13
- [3カ国目 USA]ニューヨーク


ニューヨークの最先端アートの発信地チェルシーへ。
前は工場と倉庫群が立ち並ぶ工業地帯だったチェルシー西部だが、1990年代に地価が高騰したソーホーからギャラリーが移転してきたことでアートの中心地となったそうだ。
まずは、高架鉄道(ハイライン)跡のパブリックアートを見にいく。
この高架鉄道はビルや倉庫を貫通して設置されているため、貨物列車から建物内へ荷物をそのまま搬出入できる効率的な造りになっている。
トラック輸送の発達にともない、一部解体されたり路線変更されたりした後、全線解体の話が持ち上がったが、住民の反対運動が功をなし、パブリック・アートとして保存されることになったという。
鉄道部分には緑豊かな植物が植えられ、鉄道に沿って歩道やベンチが設置されていて、19世紀に建てられたヨーロッパ調の赤レンガのダウンハウス(集合住宅)やマンハッタンのビル群を見ながらのんびり散歩することができる。
ここはまだ改装工事中で、まだすべては完成していないけど、完成すればチェルシーの中心となるだろう。
ホイットニー美術館の別館も建設中だったし、今度来たら今以上に賑わっているはずだ。

高架下周辺はおしゃれなカフェやギャラリーが並ぶ。
その辺りをぶらぶら散策していると、何でもない鉄の扉に人が吸い込まれるように入っていく。
何の表示もないので、「入っていいのかなあ?」と、恐る恐る足を踏み入れると小さな飲食店が並ぶマーケットになっていた。
この「チェルシー・マーケット」、とにかくめちゃくちゃおしゃれ。
もともとはナビスコの工場だったそうで、もとの建物のレンガやパイプを効果的に利用してアーケードが造られている。
いかにも素材がよさそうなシーフード、パン、お寿司、果物、野菜たちに胸をときめかせて悩んだ末、フォッカッチャとコーヒーをいただいた。
フォッカッチャの上にのっていたトマトは甘酸っぱく、バジルはほんのりよい香りで、挽きたてのコーヒーは味わい深く、すばらしかった。


マーケットを後にして、ギャラリーをぶらぶら散策。
おいしい食べ物に刺激的なアート。
若い人のエネルギーを感じる居心地のよい場所だ。

ニューヨーク最後日は川からマンハッタンを眺めようという事で、観光船「サークル・ライン」に乗って2時間の船旅。
船からはウォール街のビル群が見える。
立ち並ぶビル群のひとつひとつの窓の中にはたくさんの人が働いて動いているはずなのに、海から見るとどのビルも人気がなく、静止しているみたいに見える。
そこで世界の経済が動いているなんて信じられない感じだ。

何人もの移民の歴史を目撃してきた自由の女神。
間近で見てみるとかなり大きい。
これからどんな歴史を見るのだろう。

ブルックリン橋の近くにはなぜか多数の警察の船が待機している。
数分後、上空を黒いヘリが猛スピードで降下してきた。
船内アナウンスによると、オバマ大統領がウォール街に用事があり、大統領専用ヘリで到着したそうだ。
カモフラージュ用のヘリも併走していたので、どっちに大統領がいたのかは分からなかった。
激務に加え、命の危険と隣り合わせの大統領任務、大変だ。

宿のあるハーレムに戻ると、前を歩くお母さんがオバマ・パーカーを着てオバマ・バッグを肩から提げて歩いていた。
歴代初の黒人の大統領は、ハーレムのヒーローなのかもしれない。
ありさ
FC2ノウハウ
- Newer: 【こんな国でした】3カ国目 アメリカ合衆国
- Older: NYに触れる
Comments:0
Trackback+Pingback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://96happyjourney.blog.fc2.com/tb.php/98-d40d0833
- Listed below are links to weblogs that reference
- チェルシー散策と大統領専用ヘリ from 96 - KURO - Happy World Journey DIARY Page