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2本道と老夫婦

ローズバレー

グリーンツアーを申し込んだ旅行会社でもらった簡単な地図を元に、
レッドツアーコースを自分達で回ってみることにした。
意気込んで出発したものの、地図がかなりの略図なので、
スタート地点がよくわからないまま、ハイキングを開始した。

奇石の間をぐんぐん歩き、歩き、歩き。
あまり景色は変わらないけど、歩くのが好きなゆーやんはなぜか嬉しそう。
いやしかし、私一人だったら絶対にあんな地図では歩けないし、すぐに迷子になっていたと思う。

道なき道を3時間ほど歩き続け、やっとひと気のある村へたどり着いた。
観光客の後を付いていくと、村の中心に洞窟住居の跡が残る丘があった。
丘全体がチャウシン村と呼ばれているらしい。
丘の頂上まで登ると、景色が一望できて気持ちいい。

結構歩いたような気がするけれど、地図によると大きな奇石がにょきにょき生えている場所はまだまだ先。
その前にチャイでも飲んで休憩しようか。
という事で、丘の中腹に建てられたチャイ小屋に立ち寄り、アップルティーを注文した。
このチャイ小屋は、老夫婦が2人で切り盛りしているらしく、
おじいさんが客を呼び込み、おばあさんがお茶を淹れ、
おじいさんがお茶を運んで、おばあさんがナッツの小皿をニコニコしながら差し出してくれた。
長年ずっと繰り返してきたであろう、2人のリズムがとても心地よい。

言葉は通じないけれど、おじいさんがこれからどこへ行くのかと聞いているようだったので、
目の前の道を指差し、そしてこれから向かう方角を指さしてみた。
すると、おじいさんは一生懸命何かを説明しはじめた。
やっぱり言葉が通じないので、紙に図を書いてくれる。
どうやら、途中で2本道があるけれど間違った方には行かないように、と教えてくれているらしい。
間違った方に行くと奇石にはたどり着けないよ、と。

老夫婦にありがとうを告げ、丘を下りていく。
かなり歩いたところで、後ろから声がする。
振り返ると、遠くなってシルエットだけしか見えなくなったおじいさんが小屋の窓から叫んでいた。
2本道の手前で、間違わないように教えてくれていたのだ。
私達は「わかったよー!」と大きく腕を振って合図した。
おじいさんは私達が去った後も、ずいぶん長い間、小屋の窓からずっと私達の行方を見てくれていたのだ。

奇石群

それから4時間くらい歩き続け、無事に大きな奇石群が並ぶ場所に辿りついた。
観光地化されたその場所は、特別すばらしいものではなかったけれど、
そこに辿りついた事がとても嬉しかった。
恐らく、私達が見えなくなった後も、
あの老夫婦は私達が無事目的地に辿りつけたかどうかを心配してくれていただろう。
もしかしたら私達は、目的地にたどり着くためではなく、
老夫婦のような存在に出会うために旅をし、歩いているのかもしれない。

どこかの町の有名な場所を訪れる。
それは、よくある話。
でも途中、誰かに出会って、会話したこと。
そこを訪れ、考えたこと。
その内容は、他の誰とも同じではない、自分達だけの宝物だ。

ありさ
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