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DiaryTOP > [38カ国目 ギリシャ]カストロリゾ(メイス)島 > 青に吸い込まれて

青に吸い込まれて

昨日、ロードス島を離れ、カステロリゾ島(ギリシャ名で。トルコ名ではメイス島)へやってきた。
この小さな島は、ガイドブックにも載っておらず、情報がほとんどない。
トルコからわずか3kmの距離にあり、多くの人がトルコから日帰りしてしまうため、宿も少ない。
事前に10軒近くの宿にメールをしたものの、
夏のバカンス・シーズン真っ只中のこの時期、どこも満室との返事。
野宿覚悟で島に到着して船を降りると、数少ない乗船客は皆、ホテルの迎えの人と消えていく。
一軒一軒空室を聞いて回るしかないか…、と思ったその時、一人の女性が声を掛けてくれた。
「あなた、メールで問い合わせてくれた人よね。
私のホテルは満室だけど、友達がコンドミニアムを持っているから、よかったらどう?」と。

ほどなくしてやってきた、その友達に案内されたコンドミニアムは、
広いバスルームとキッチン付きの、快適すぎる素敵な部屋だった。
案内してくれたその人は、私達が部屋を気に入ったのを知ると、
にっこりしながら「僕は船着場近くのカフェで働いているから、何かあったらいつでも来て」と言って、
部屋のキーを残して去っていった。
あれれ?普通、チェックインで名前とか書くけどいいのかな?

後で島を少し歩いて気付いたのだけど、この島は本当に小さくて、島民の人は皆知り合い。
観光客が島外に出られるのは一日一回船が出るときだけ。
そういう訳で、悪いことはできないし、する人もいないのだろう。

さて、野宿覚悟でこの小さな島にやってきたのは、ここに「青の洞窟」があると聞いたから。
青の洞窟といえば、イタリアのカプリ島が有名だけれど、
ここのは負けず劣らず美しく、しかも洞窟内で泳げてしまうらしい。
カプリ島の方は、観光名所だけあって、テーマパークの乗り物みたいに
後から後から船が洞窟内に吸い込まれていくイメージがあるけれど、
こちらの方は知名度があまりないので混雑の心配もない。

それどころか、今朝、洞窟に行くボートを探すために港周りを歩いていたところ、
人通りがなさすぎて本当に洞窟に行けるのか心配になってしまった。
この島に宿泊している人は、殆どが長期滞在のヨーロッパからのお客さんなので、
長い滞在の間に既に洞窟へ行ってしまっていたのかもしれない。
何分かぶらぶら歩いていると、小船の前にいたおじいさんが連れて行ってあげると言ってくれた。
乗客は私達のほかにあと4人、全部で6人だった。
私達2人だけだと料金も高くなってしまうので、ラッキーだ。

揺れの少ない大きめの船で出発し、後ろからおじいさんがボートで付いてくる。
10分ほどして、洞窟の入口に到着。
波が高い時や満潮の時は、せっかく入口まで来ても中に入れないらしい。
今日は、なんとか船が通れそうなくらいの穴が見えるのでよかった。

青の洞窟へ ボートで向かう

6人+おじいさんでちょうど満員になる小さなボートに乗り換え、洞窟へ。
思いっきり身体を屈めて、首を曲げて、ぎりぎり入口をすり抜ける。

突然広い空間に出たのを感じると、おじいさんが「OK」と合図してくれたので、頭を上げる。
そして、指さされた方向を見てみると、洞窟内を真っ青な水が満たしていた。

青の洞窟 カステロリゾ島

わあ…。

先程くぐりぬけてきた入口から差し込む光が、青のグラデーションを作り出している。
洞窟内はシンと静まり返っていて、6人とも、なんとなく言葉を発せずに幻想的な空間に圧倒されてしまった。
そうだ、泳がなきゃ。
おじさんに泳いでいいか確認すると、3分ならOKとのことなので、すぐさまダイブ。

青の洞窟で泳ぐ カステロリゾ島

真っ青な水中は、今まで泳いだ事のない不思議な空間で、
方向が分からなくなるくらい、どこまでも青かった。
泳いでいると、底の見えない青の中に吸い込まれてしまいそうに感じる。
ボートに戻って後ろを振り返ると、光が届かない奥のほうは深い闇に包まれていて、
なんだかちょっと怖くなった。
メキシコのセノーテで泳いだ時にも感じた、自然と一体化した時の嬉しさと怖さを思い出した。
洞窟という場所は、いつも信じられないくらいの美しさと興奮と恐怖を同時に味わわせてくれる。

島に戻ると、のんびり島内を散策。
ザクロがたわわに実り、
おじいさんおばあさんが夕涼みの井戸端会議をして、
ブーゲンビリアが咲き誇り、
丘の上から美しい海岸線が見える。

歩けば歩くほど、好きなる島だ。

ありさ
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