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美しい営み

光の町 イア

サントリーニ島の昼間は、まぶしいくらいに光に包まれている。
崖の上に建つ真っ白な家々と水色の屋根。
眼下には、宝石のように輝く青い海。
目に入るものすべてが美しく、暑すぎない気候は心地よく、
まるで光の中を歩いているような、夢のような感覚に陥る。

島の細い路地を、どんなに多くの観光客が行き来しようとも、
この島全体を包む、ゆったりとした空気は変わらない。
猫が白い塀の上で日光浴をし、ロバがチリンチリンと心地よい鈴を鳴らして坂を登り、
波一つない海上では白い航跡を残しながら船がゆっくり進む。
ギリシャの太陽が、誰もを華やいだ気持ちにさせ、島を歩くうちに心がしっとりと落ち着いてくる。

お昼過ぎ、中心地のフィラからバスに乗って、島の北端にあるイアの町へ。
フィラは観光客向けの土産物屋やレストランが並ぶ賑やかな通りが多いのに対し、
イアは海を臨む壁沿いに小さなブティックホテルが集結し、より静かに散策できる町だ。
細い小道の角には所々にピンクや白のブーゲンビリアが咲き、この町をかわいらしく彩っている。

夕陽を待つ人々 イア

陽が傾き始めると、人々はぞろぞろと展望台の周辺へ向かい、
西の海を見るための場所を見つけ、時が来るのをわくわくしながら待つ。
それまで町のいろいろな場所でそれぞれの時間を過ごしていた人たちが、
この時間になると、当たり前のように展望台の方へ移動して大集合し、ひとつのものを待つ。
そして、それを待つ人々の顔も、白い家々の壁の色も、少しずつそれと同じ色に染まっていく。

ゆっくりとゆっくりと沈んでいく、イアの夕陽。
ゆっくりとゆっくりと、空の色のグラデーションが変わっていく。

やがて、島は暗がりの中へ。
そして、地平線上にぼんやりとオレンジ色のもやのような光を残して、夕陽は姿を消した。
辺りは歓声とともに拍手が沸き起こる。
すばらしい舞台を見て、立ち上がれない時のように、
私達は夕陽が沈んだ辺りの海を見つめたまま、動けなくなっていた。

しばらくすると、レストランやホテルの電気が燈り始める。
賑やかなディナータイムの始まり。
西の空は、まだ地平線沿いに光の帯を残している。

夕陽に染まる町 イア

なんて、なんて美しいんだろう。
毎日、島中の人々が夕陽を求めて移動し、わくわくした表情でそれを待ち、
決まってそれに魅了され、美しいもので心を満たして夜を迎える。
次の日は、また、まぶしい光の世界。
太陽が昇り、沈む限り、この美しい営みはいつまでも繰り返されるだろう。

ありさ
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Comments:2

かっちゃん URL 2012-01-24 (火) 00:11

ああ、エーゲ海は、美しい太陽の姿を見て、こぼれ落ちた涙でできているのですね…。

96ゆーじ&ありさ URL 2012-01-25 (水) 12:09

>かっちゃん、
大粒の涙を流す女神様がいたのね…。
ギリシャ神話、生まれるべくして生まれたんだろうな~。
美しすぎて、優雅な神様達がいたって思わずにはいられないもん。

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