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ナイロビのスラムに潜入

マサイマラのサファリに一緒に行ったスペイン人5人組と昨日出会って、
唯一英語の話せるルイスさんがスラム見学に行くんだけど、一緒に行かないかと言ってくれた。
その話を聞いて、ツアーにでも参加するのかなと思っていたけれど、
よくよく話をすると、個人的に行くとの事。
ルイスさんは以前にもケニアを旅したことがあって、
是非他の仲間にも見てもらいたいと思って、今回連れて行くとのことらしい。
安全面が気になったけど、大人数だしまあ大丈夫かなと思って、自分たちも連れていってもらうことに。

みんなでわいわい言いながらローカルバスに乗って行く。
みんなほんとに陽気なおじさんおばさんたちだ。
バスの中で歌いだしたり、面白い話をして大笑いしたりと、
まるで緊張感が無い。
それでも、みんな旅慣れていて貴重品の管理なんかはとてもしっかりしている。
こんな雰囲気の旅人にはあまりあったことがないな~と感じる。

さて、キベラスラムというスラムの入り口でバスを降りる。
このスラムの人口は、ナイロビの人口300万人の1/3の100万人もあるとの話もある。
南アフリカのソウェトに次ぐアフリカ2番目の規模のスラムだ。
最近の調査では、実際は60万人くらいの規模ではないかと言われている。
それでも大きいことには違いない。
スラムにこの人数が住んでいるってどういうことなんだ?と直感的に理解できない。

スラムといえば、以前ブラジル、リオデジャネイロのファベーラを訪れたことがある。ここでは銃を持った若者たちが数人いたことが強烈な記憶として残っている。

そもそもスラムって水道や電気は来てるの?犯罪の巣窟じゃないの?
と単純に悪いことばかりを想像してしまう。
こんな陽気な人たちと一緒だから多少は不安が緩まるも、怖いことは怖い。

キベラ・スラム

スラムの中に入っていくと、車1台が通れる幅の道路があり、
舗装されていないドロドロの道になっている。
その脇を何本もの細い小道というか泥道が複雑に絡み合っている。
泥道の脇にはゴミがたんまりあって、匂いもきついところがある。
雨が降ると、蚊がいっぱい発生するだろうなと想像がつく。

スラム内でも小さな商店がいくつもあり、小さな村がいくつもある集合体のような場所だった。
いろんなお店を目にする。
DVDで映画を上映するところあがったり、
柵でがんじがらめにされているガソリンスタンドがあったり、
炭だけを売っているお店があったり。

この地域の真ん中には線路があり、
そのすぐ脇を家やお店が並んで建っている。
線路脇にもとにかくゴミが多い。
この線路は実際に使われているもので、ケニアの海岸部に行く時に通るとのこと。
映画「ナイロビの蜂」にもこの鉄道シーンが出てくるとか。
見ていない映画なので是非見てみたい。
それにしても、線路の側でこんなに人が住んで、歩いていて大丈夫なんだろうか?
いろんなことを心配してしまう。

キベラ・スラム内の線路

歩いてみて思うのは、2人だけでここを訪れると少し危ないかなと思って躊躇するような地域だけど、
なぜか彼らスペイン5人組といると全く平気な感じがする。
昼間に訪れたせいか、柄の悪そうな人にも出会うことがなかった。
彼らにここの治安について聞いた時も、気をつけていれば大丈夫だよと言って全然気にしてなさそうな感じだった。
さらには子供たちを見つけては、写真を撮ったお礼にペンやノートなんかを配っていた。
小さいことでもできることを自然にやっている姿を見て、
こういう歳の取り方をしたいものだと思った。

この地域の子供たちはとんでもなくかわいい。
スラム内に学校がいくつかあり、そこの前を通ると、
小さい子供たちは
「はわゆーはわゆー」
と大合唱して集まってくる。
全く屈託のない目。
素朴な疑いを知らない目。

キベラ・スラム 小学校

中学生くらいになると、英語を話したいのか外国人に興味を持っていて、
いっぱい話しかけてくる。
みんな純朴だ。
スラムの中には学校なんて無いと思っていたけれど、
こんなにきちんと、いくつもの教育機関があることに少なからず驚かされた。

このスラムにはひとつの目玉がある。

キベラ・スラム JRの作品

JRというアーティストの「WOMEN」というプロジェクト。
JRは、世界中のストリートをキャンバスにして屋外に作品を作るアーティストだ。
そして、キベラに住む女性の目や表情をビニールシート(10m×20mという大きさ)にプリントし、
キベラの掘っ立て小屋や電車の屋根に貼って、スラムをアートに変えたのだ。
町を使って作品を作るというスケールの大きさにまず驚かせられる。
この家に貼られた女性の目は、実際にその家に住む女性の写真だそうだ。
ビニールということで、雨季の激しい雨除けにもなっているらしい。
そして、暗い雰囲気で見られがちなスラムの中で、
作品の中の女性たちの目、表情は、とても輝いているようだった。

実際にGoogleMAPからでも確認できる。
地図の中央の「Jr」という所を拡大すると、屋根に貼られた女性の目が見えてくる。
すぐ上を斜めに線路が走っている。
線路より下方に密集している建物が全てスラムの掘っ立て小屋。
このスラムの規模を垣間見ることができる。

JRのこのプロジェクトの動画は必見。
他にも、カンボジア・プノンペン、インド・ニューデリー、ブラジル・リオでも同様のプロジェクトが行われた。

ブラジルのリオにも見られたように、
スラムのイメージを変えるべくこういう活動が行われているらしい。

高台から見るこの地域は、どこまでも掘っ立て小屋が続く。
スラムというと先入観で悪いイメージがあるが、
そこには立派な地域、自治体としても機能が成り立っているのだなと感じることができた。
純粋な子供たちの目を見ることができて、なんだか安心してしまった。

ゆーじ
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Comments:6

いちかわ URL 2011-08-29 (月) 22:59

いいですねえ。
行ってみたいリストに加わりましたよ。
ここは震災のときに歌を日本にプレゼントしてくれた学校のあるスラムですね。
ユーチューブで見ましたよ。

かっちゃん URL 2011-08-30 (火) 00:43

スラム地区にも地主さんっておるのかな?

掘立小屋とはいえ、家賃ってあるんだろうなーと思って。

96ゆーじ&ありさ URL 2011-08-30 (火) 04:41

>いっちーさん、
歌をプレゼントしてくれたんですね。知らなかった。そんなとこで日本と繋がっていたんですね。
子ども達の「はーわーゆー」の大合唱にはもうメロメロになっちゃいます。なんであんなにかわいいんだろう!

96ゆーじ&ありさ URL 2011-08-30 (火) 05:14

>かっちゃん、
ある記事によると、このキベラスラムの住民はちゃんと地主さんに家賃を払っているんだって。
もともとは政府の土地を不法占拠して始まったけど、徐々に住民間で土地の所有権を売買するようになって、今は完全に誰々の所有物って暗黙の了解みたいなものがあるみたい。

きりん URL 2011-08-30 (火) 18:36

私もスラムに対しては悪いイメージばかり持っていました!
でも、こんなプロジェクトや教育機関などがあることを知って、ちょっと見方が変わった気がします!
ファベイラの記事も読ませてもらったんですが、「City of God」は私も出発前に見ました。
子どもたちが平気で(というか寧ろ楽しんで?)狂ったように人を殺しあってるシーンが頭に焼きついていますが、実際は抜け出したくて勉強してる子たちもいるんだなって思うと、なんか安心(?)しました。
私たちはそういう世界に踏み込む勇気はないけど、こうやってブログ上で知ることができてうれしいです。
ありがとうございます☆

96ゆーじ&ありさ URL 2011-08-31 (水) 03:06

>きりんさん、
私達も、自分達だけでは踏み込む勇気なかったです。
「City of God」、衝撃的ですよね!
南米に行く前は、南米はああいう怖いとこばかりなんだろうなと思っていました…。
最近読んだキベラスラムの記事では、「アフリカ最大のスラム」という間違った宣伝がされすぎて、援助過多になっているらしいです。
でも、教育に関しては援助過多でいいんじゃないかな、と思います。

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