- 2011-05-21
- [32カ国目 南アフリカ]クルーガー国立公園
朝から早起きをしてゲーム・サファリへ。
日が昇る時間にキャンプのゲートが開き、ぞくぞくと車が出て行く。
早朝ドライブで、なかなか見ることのできないライオンやヒョウを探したい。
サイティング・ボードにはちらほらと目撃サインがあるのだけれど、
その場所を訪れたとしても、発見するのはなかなか難しいようだ。
本当に運としか言いようがない。
ビック5のひとつ、カバもまだ見れていないなと思って、
昨日とは別の道を通って、公園の南西方面へ下って行くことにした。
昨日ある場所で見れた動物は、もちろん今日は同じ場所にいない。
当たり前なのだけど、「いて欲しいというか、いてくれたらな」っていう甘い期待をしている自分がいる。
でも、それだとゲームサファリのおもしろ味はない。
動物に出会えた時の驚きと興奮が無いから。
ふと前方に車が何台も止まっているのが見える。
胸が高鳴る。ぎゅっとアクセルを踏む。
すると、右手に大きな池が出現。
そこに無数のカバが。
見れないなーと思っていたカバがわんさかいるじゃないか。

呼吸をして、水をぶしゅーと吹き上げたり、
口をあんぐり開けてあくびしてたりと、見てる分にはかなり愛嬌がある。
浮いたり、沈んだりして見え隠れする体は、想像以上に大きい。
そして、カバはどんくさそうなイメージがあるけど、実は意外や意外、一番凶暴らしい。
以前、いもとの「珍獣ハンター」で、いもとが襲われているのを見て、こわっと思ったものだ。
そんなこともしばし忘れのんびりカバの生態を飽きるまで見続ける。
さて、この池の近くに、「ロウアー・サビー・キャンプ」という規模の大きなレストキャンプがある。
今泊まっている「スククーザ」と同じくらい人気があるキャンプで、川の側にあるレストランから普通にカバが見える。
このキャンプからさらに南下すると、
低い草が生い茂っている草原に出る。
見ていると、バッファロー、象、キリン、ヌー、イボイノシシ、シマウマなど多くの動物を一気に見ることができる。

特にシマウマは見る度に美しいなと思う。
縞模様の持つ美しさというのが、なんだかわかるような気がしてきた。
馬なんだけど、縞を纏うことで、不思議なオーラを身につける。
ずっと見ていても飽きないほどの美。
広大なこの公園では、どこに行くかで気候が少しずつ変わり、
育っている植物も変わってくる。
つまり、それを食べる動物たちも場所によって少しずつ違うものが見られる。
こういう草木のところには、こういう動物がいるんだなと、
動物の生態を知らず知らずに勉強している。
体で覚える社会見学のようだ。
一番南端にあるレストキャンプ「クロコダイル・ブリッジ・キャンプ」で、
サイティンング・ボードを見ていると、
隣に立っていた観光客の方が「この道でライオンが見れるよ」と教えてくれた。
「この道では毎日見れてるんだ」と。
こういう観光客同士のやりとりもここでの魅力。
みんなの伝言ゲームで、うまくいけば見れる確率が上がる。
教えてもらった道を進んでいると、対向車のおじさんが自分たちの車に横付けして、
「あの道にライオンがいたから今すぐ行くんだ」と知らせてくれた。
ぶーーんとぶっ飛ばして行った(念のため制限速度50Km/hは守りつつ)が、
教えてもらった辺りではライオンの影さえ見れなかった。
見れる見れないも、やはり運。
がっかりするも、なぜかまだ日にちはあるからと前向きになる自分がいる。
なんだろうなこの冒険心。

キャンプサイトへの帰り道、昨日まで見れなかった水辺にカバがいた。
見る時間帯によるのだろうか。
昨日まで一回も見れなかったカバに、今日はよく出会える。
そういう日もあるから、ゲームサファリはおもしろいのだろうか。
今日はカバに始まり、カバに終わった一日だった。
キャンプサイトやドライブで出会う人々はほぼ白人の人たちだ。
老後の楽しみや家族同士で小さい子供を連れてきている人たちもいる。
かなり贅沢な道楽だなとも感じる。
南ア国籍の人たちは外国人よりも安く入場できるみたいだが、
それでも黒人の人たちは数えるくらいしか出会わなかった。
いろんな社会的な問題点が見え隠れしていたけれど、
それは抜きにして、こういう環境があるということ自体が素直にうらやましいなと感じた。
ゆーじ
日が昇る時間にキャンプのゲートが開き、ぞくぞくと車が出て行く。
早朝ドライブで、なかなか見ることのできないライオンやヒョウを探したい。
サイティング・ボードにはちらほらと目撃サインがあるのだけれど、
その場所を訪れたとしても、発見するのはなかなか難しいようだ。
本当に運としか言いようがない。
ビック5のひとつ、カバもまだ見れていないなと思って、
昨日とは別の道を通って、公園の南西方面へ下って行くことにした。
昨日ある場所で見れた動物は、もちろん今日は同じ場所にいない。
当たり前なのだけど、「いて欲しいというか、いてくれたらな」っていう甘い期待をしている自分がいる。
でも、それだとゲームサファリのおもしろ味はない。
動物に出会えた時の驚きと興奮が無いから。
ふと前方に車が何台も止まっているのが見える。
胸が高鳴る。ぎゅっとアクセルを踏む。
すると、右手に大きな池が出現。
そこに無数のカバが。
見れないなーと思っていたカバがわんさかいるじゃないか。

呼吸をして、水をぶしゅーと吹き上げたり、
口をあんぐり開けてあくびしてたりと、見てる分にはかなり愛嬌がある。
浮いたり、沈んだりして見え隠れする体は、想像以上に大きい。
そして、カバはどんくさそうなイメージがあるけど、実は意外や意外、一番凶暴らしい。
以前、いもとの「珍獣ハンター」で、いもとが襲われているのを見て、こわっと思ったものだ。
そんなこともしばし忘れのんびりカバの生態を飽きるまで見続ける。
さて、この池の近くに、「ロウアー・サビー・キャンプ」という規模の大きなレストキャンプがある。
今泊まっている「スククーザ」と同じくらい人気があるキャンプで、川の側にあるレストランから普通にカバが見える。
このキャンプからさらに南下すると、
低い草が生い茂っている草原に出る。
見ていると、バッファロー、象、キリン、ヌー、イボイノシシ、シマウマなど多くの動物を一気に見ることができる。

特にシマウマは見る度に美しいなと思う。
縞模様の持つ美しさというのが、なんだかわかるような気がしてきた。
馬なんだけど、縞を纏うことで、不思議なオーラを身につける。
ずっと見ていても飽きないほどの美。
広大なこの公園では、どこに行くかで気候が少しずつ変わり、
育っている植物も変わってくる。
つまり、それを食べる動物たちも場所によって少しずつ違うものが見られる。
こういう草木のところには、こういう動物がいるんだなと、
動物の生態を知らず知らずに勉強している。
体で覚える社会見学のようだ。
一番南端にあるレストキャンプ「クロコダイル・ブリッジ・キャンプ」で、
サイティンング・ボードを見ていると、
隣に立っていた観光客の方が「この道でライオンが見れるよ」と教えてくれた。
「この道では毎日見れてるんだ」と。
こういう観光客同士のやりとりもここでの魅力。
みんなの伝言ゲームで、うまくいけば見れる確率が上がる。
教えてもらった道を進んでいると、対向車のおじさんが自分たちの車に横付けして、
「あの道にライオンがいたから今すぐ行くんだ」と知らせてくれた。
ぶーーんとぶっ飛ばして行った(念のため制限速度50Km/hは守りつつ)が、
教えてもらった辺りではライオンの影さえ見れなかった。
見れる見れないも、やはり運。
がっかりするも、なぜかまだ日にちはあるからと前向きになる自分がいる。
なんだろうなこの冒険心。

キャンプサイトへの帰り道、昨日まで見れなかった水辺にカバがいた。
見る時間帯によるのだろうか。
昨日まで一回も見れなかったカバに、今日はよく出会える。
そういう日もあるから、ゲームサファリはおもしろいのだろうか。
今日はカバに始まり、カバに終わった一日だった。
キャンプサイトやドライブで出会う人々はほぼ白人の人たちだ。
老後の楽しみや家族同士で小さい子供を連れてきている人たちもいる。
かなり贅沢な道楽だなとも感じる。
南ア国籍の人たちは外国人よりも安く入場できるみたいだが、
それでも黒人の人たちは数えるくらいしか出会わなかった。
いろんな社会的な問題点が見え隠れしていたけれど、
それは抜きにして、こういう環境があるということ自体が素直にうらやましいなと感じた。
ゆーじ
- 関連記事
-
- あの曲がくれたもの ~ クルーガー国立公園ドライブ4日目
- カバに始まり、カバに終わる一日 ~ クルーガー国立公園ドライブ3日目
- 生命に触れる ~ クルーガー国立公園ドライブ2日目
- Newer: あの曲がくれたもの ~ クルーガー国立公園ドライブ4日目
- Older: 生命に触れる ~ クルーガー国立公園ドライブ2日目
Comments:2
Trackback+Pingback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://96happyjourney.blog.fc2.com/tb.php/576-099f6199
- Listed below are links to weblogs that reference
- カバに始まり、カバに終わる一日 ~ クルーガー国立公園ドライブ3日目 from 96 - KURO - Happy World Journey DIARY Page