- 2011-06-23
- [36カ国目 イスラエル]エルサレム
ここは、イエスが最後の夜を過ごし、弟子に説教を行った場所であり、
捕らえられる前に最後の祈りを捧げた場所と言われている。
また、死後復活し、40日間弟子の前に現れた後に昇天した場所でもあるそうだ。
イエスが昇天したことを記念して建てられた教会に行ってみると、
イエスの足跡とされるものが残っていた。
ほ、ほんもの?
この教会は、現在、イスラム教の管理下にある。
(ややこしいことに、隣がモスク。)

次に、イエスの復活を一番初めに見たマグダラのマリアの教会へ向かう。
ここは、現在ロシア正教の管理下にあり、建物の屋根にもタマネギ坊主が付いている。
(ロシアで訪れたタマネギ坊主の教会の記事はこちら)
教会の中では、ロシアから来た親子がイコン(神や天使や聖人の画)に祈りを捧げていた。
ロシアからわざわざイスラエルまで巡礼に来るということが驚きだった。
そういえば、同じ宿の20代と思われる女の子達もロシアから巡礼に来ていると言っていた。

その後、山をさらに下り、主の泣かれた教会、マリアの墓の教会、
万国民の教会など、イエスゆかりの教会を巡った。
どの場所もキリスト教信者で溢れていて、
マリアの墓では順番待ちの列ができるほどだった。
キリスト教が、世界で最も信者数が多い(約20億人、33%、出典:ウィキペディア)宗教であることを考えれば納得できる。
エルサレムは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、バチカンと並ぶキリスト教3大巡礼地の一つ。
「巡礼」と言うと、なんとなく服もボロボロになりながら這うようにして聖地に向かうイメージがあるけれど、
ここではタンクトップに短パン姿の人もいて、観光地化していることに驚いた。
もちろん、中には熱心な巡礼者もいると思うのだけど
日本でパワースポットとして伊勢神宮が流行っているような感覚でここに来ている人も多いのかもしれないと思った。

夕方、再びオリーブ山へ。
斜面にはユダヤ教徒の墓が広がっている。
オリーブ山は、ユダヤ教徒にとっても聖なる地。
最後の審判の日が訪れると救世主がオリーブ山に立ち、
谷を抜けて門から旧市街の神殿に入ると信じられている。
その時、そこですべての魂が蘇り、敬虔なユダヤ教徒だけが救世主に付き添って神殿に入ると信じられている。
そのため、旧市街を望むこの場所に墓地が作られているのだそうだ。
夕陽が聖なる地を照らしながら沈んでいく。
救世主が立つとされる場所、そこはその日を待ちわびる死者が眠る場所だった。
ありさ
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Comments:2
- かっちゃん URL 2011-09-13 (火) 01:55
旅行のルーツって「お参り」なのかもしれないね。国内旅行は、今でも神社仏閣は欠かせないスポットだし。お伊勢参りは江戸時代に大流行したっていうし。
キリスト教徒は巡礼を通じて聖書の場面を追体験するんだろね。
「冬ソナ」で韓国に訪れるマダムや「世界の中心で」でオーストラリアに訪れるヤングと心情は似てるのかもね。
そう考えると、宗教って壮大なるフィクションなのかな?- 96ゆーじ&ありさ URL 2011-09-14 (水) 17:18
>かっちゃん、
旅行のルーツはお参りなんやろね。
自分ではコントロールできない病気や災害から身を守るために神様にお願いして、具体的に病気を治すために温泉地に行くようになって…って旅が広がっていったんやろね。
壮大なるフィクションをあそこまで熱心に信じる動機って何なんだろう、っていつも思う。
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