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スタンプの行方 イスラエル入国審査

ヨルダン、アンマンからイスラエルへ。

遂に来てしまったイスラエルの入国審査の日。
パスポートにイスラエルの入出国スタンプを押されると、
イスラエルと敵対するアラブ数カ国
(アルジェリア、イラク、イエメン、サウジアラビア、シリア、スーダン、リビア、レバノン)
に入国拒否されるため、別紙へのスタンプをお願いしなければならない。
ところが、この審査官達がかなり手ごわいらしく、
質問攻めに遭ったり、何の連絡もないまま数時間待たされたりするらしい。

出発が遅いと入国審査にものすごく並ばなければいけない場合があると聞いて、
早朝に宿を出発し、キング・フセイン橋の国境へ。

ドキドキドキドキ。

イスラエルの入国審査室には、まだ誰も並んでいなかった。
スイスイと審査官のおじさんの前まで到達し、シリアに行きたいからノースタンプでお願いと申し出る。
その後は事前に調べていた通りのお決まりの質問を聞かれる。
「なぜ、ノースタンプなの?」「どこに泊まるの?」「どれくらい滞在するの?」など。
事前に用意していた答えをそつなく答えていると、ふいに予測外の質問が。

審査官:日本に帰国するチケットは持ってる?

私:(えっ?何だその質問??)
  持ってません。長い期間旅行しているので、まだ帰国日が決まってないんです。

審査官:どれくらい旅行しているの?

私は今まで旅した地域や旅の期間などを説明。
パスポートに各国のスタンプが押してあるので、ここで嘘をついても仕方がないと思ったのだ。
審査官は旅に興味津々で、いろんな事を聞いてくる。
ノリノリで会話を終了。
審査官は"Welcome to Israel!"と言いながら笑顔でパスポートと紙を返してくれた。
ふぅ~~~~~。
別紙にスタンプを押してくれたんだなと、胸をなでおろす。

後ろに並んでいたゆーやんが審査に進む。

審査官が、
「君もノースタンプがいいんだよね。
 彼女と一緒にシリアに行く予定なんだよね?」
とゆーやんに確認している声が聞こえる。
その間、なにげなく返してもらったパスポートを開いてみると…。

イスラエルスタンプ

んんんんん?これってヘブライ文字?

あわてて審査官に確認。
「これってイスラエルのスタンプじゃないんですか?」

審査官のおじさん、一瞬止まる。
空気も止まる。
そして、小さな一声。

「ソ、ソーリー…。」

がーーーーーーん。

話に夢中になってたからか、うっかりパスポートにスタンプを押してしまったらしい。
隣にいた審査官のお姉さんは呆れ顔でおじさんを見つめている。

がーーーーん。

とりあえず、ゆーやんのパスポートにはスタンプ押さないでと確認して、
ゆーやんは無事ノースタンプで乗り切った。
近日中にイスラエルと敵対関係にある国に行く予定はないのだけど、
この旅に出る前に10年パスポートを作ってきたばかりなので、この先スタンプはない方が安心。
でも、押されてしまったものは仕方がない。

今回、審査の全行程を通過するのに、約15分で終了。
予想以上に早い展開。
何時間も拘束されずに済んだからよかったのだと思おう。

今回の件をふまえて、
パスポートにスタンプを押されないために必要なのは、


運…!!!


こういう訳で、入国スタンプがあると他の国に入国拒否されるかもしれないという、
複雑な事情を持つ場所にやってきた。

明日からは、各宗教の聖なる場所を訪れてみたい。

ありさ

☆☆☆
イスラエルのスタンプ問題は、イスラエルという国の成り立ちに起因します。
非常にざっくりと建国の歴史を振り返ってみたので、興味のある方は続きをご覧下さい~。
紀元前、この地にはユダヤ人が住んでいた。
66年と132年の2度にわたり、彼らは自分達の国を作ろうと、
当時その地を支配していたローマ帝国に対して独立戦争を起こしたが、鎮圧され世界中に散らばった。

その後、この土地にはイスラム教徒であるアラブ人が住むようになり「パレスチナ」と呼ばれるようになった。
その地に残ったユダヤ人と移住してきたアラブ人は、小さな衝突がありながらも共存していた。

ところが、第一次世界大戦時、イギリスがアラブ人にもイスラエル人にも、
そこで国を作ってもいいという2枚舌外交を行った。
どうしようもなくなったイギリスは、責任を放棄し、国連に問題解決を委ねた。
そして、国連はその土地をアラブ、ユダヤ、エルサレム特別管理地区の3つに分割する案を採択。

これに対してアラブ人が納得がいかないと反対している間に、
ユダヤ人は一方的に「イスラエル」建国を宣言。
というのも、それまでヨーロッパでキリスト教徒によって異端視され差別され迫害されてきたユダヤ人の間で、
かつて先祖が住んでいた土地が、聖書に書かれている「約束の地」に違いないとして、
自分達の国を作ろうという動きが過熱していたのだ。

これによって中東戦争が勃発した。
イスラエルの暴挙に対して、国連は非難決議を採択。
しかし、イスラエルを支援しているアメリカの影響力によって実効性は伴わなかった。
戦後、大量のアラブ人が周辺地域に移住し、難民となっている。
逆に、イスラム諸国に住んでいたユダヤ人も難民化し、イスラエルに逃げ込んだという話もある。

戦争によってほとんどの土地はイスラエル側のものとなったが、
ヨルダン川西岸地区とガザ地区は、パレスチナ暫定自治政府による自治が認められている。
「イスラム世界は1つ」という理念を持っているアラブの国々では、イスラエルは国として認められておらず、
イスラエルへの入国スタンプがあると入国を拒否されるのはこれが原因となっている。

現在、イスラエルにはユダヤ人約74%、アラブ人その他が約26%(2008年、出典:外務省HP)住んでいる。
イスラエルが首都と主張しているエルサレムは、イスラム教とユダヤ教とキリスト教の聖地。
中でも、各宗教に縁がある施設が建つ旧市街(東エルサレム)は、
イスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒、アルメニア人が住む地区に大別されていて、それぞれ雰囲気が異なる。
新市街(西エルサレム)には主にユダヤ教徒が住んでいる。

国連を初め、多くの国はイスラエルの首都をエルサレムとして認めていない。
エルサレムがどこに帰属するのか、この問題も、この地における紛争の火種になっている。
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Comments:4

avi@だんな URL 2011-09-11 (日) 00:36

えーーーーー!!!!

押されたのは酷い!!!w

いや笑っちゃいけないんですけど。。。

運ですねー・・・

でもしばらくイランとかドバイも行けないって痛いですね。ドバイは経由もダメなのかなぁ。

96ゆーじ&ありさ URL 2011-09-11 (日) 03:05

>avi@だんなさん、
ねーーーー!
もうびっくりですわ!
ドバイはトランジットで出国しなければ大丈夫そうだけど、どうなんだろう。
イランって、やっぱダメかなぁ?確認したダメな国リストには載ってなかったんだけど、普通に考えたらダメだよね。見逃してぇぇ。

かっちゃん URL 2011-09-11 (日) 10:21

このおじさん、一日一回は同じ様なミスを犯してると見た。。

96ゆーじ&ありさ URL 2011-09-11 (日) 13:41

>かっちゃん、
そうそう、なんかあやしいよね。
いろんな国に行きやがって~って確信犯的に押したのか、ほんとにうっかり押したのか、神のみぞ知る…じゃね。

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