- 2011-04-20
- [30カ国目 マリ]シンザナ村 JOCV任地訪問

友人が担当している村の一つに行くと言うので、同行させてもらうことにした。
道中、活動の話を聞く。
彼女は今、住居のある村の他に5つの村の生活改善を目指して活動している。
村人達のニーズを調査したり、
マイクロクレジット(貧しい人を対象とした低利子の小規模金融)をサポートをしたり、
他の隊員と協働で通学路に植樹するプロジェクトを実施したり、
改良かまどを普及したり、水場の管理への助言をしている。
友人が担当している村々は貧しく、ニーズもあるのは確かだが、飢餓者が出るような逼迫した状況ではない。
家事に手間や時間はかかるけど、なんとか生活できている。
その中で、何を優先させて取り組むか決定するのは難しいという。
そうして活動の話をしながら歩いている間も、知り合いの村人が声をかけていく。
村の人々が彼女の現地名を呼んでは「こっちにおいでよ!」と招いてくれる。
目的の村では、彼女が以前配布した苗木を、村人達はヤギから守るための囲いを作って大切に育てていた。

村からの帰り道。
日が落ちた暗がりにバオバブのシルエットが浮かび上がる。
バオバブの木の間を歩きながら村に通い続け、半年たった今も、その美しさに息を呑むことがあるそうだ。
バオバブには8種類あって、日本人がイメージする背の高いバオバブはマダガスカル産のもの。
でも、幹の太いマリのバオバブもかっこいい。
「バオバブの実のジュースはすっごくおいしいんだよ!」と嬉しそうに教えてくれる友人は、
もうすっかりマリに溶け込んでいる。
友人の任期はあと1年半。
きっと、こうして毎日歩き、村人と挨拶を交わし、たくさん話しながら、
少しずつ、できることを着実に形にしていくのだろう。
ありさ
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