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青年海外協力隊員の友人を訪ねて マリの村へ

マリに来た目的は、学生時代からの友人を訪ねることにあった。
彼女は念願だった青年海外協力隊(JOCV)でマリに派遣され、村々の生活改善のために活動している。
派遣後の6ヶ月間、時々彼女からのメールでマリの人々や活動の様子を知り、
いつか機会があったら訪問してみたいと思っていたのだ。

友人の活動地を訪れる日、バスに乗り込んだところまではよかったのだけど、
バスが走り出してすぐ、致命的な事に気づいた。
バスは冷房車で窓は開かない仕組みになっている。
ところが、冷房車なのに冷房は使われないので、
猛暑のこの季節、通路まで人を乗せた車内は文字通りサウナ状態。
天井に3箇所空いている空気口近くに座ればまだましだったかもしれないけれど、
あいにく私達は空気が澱む一番後ろの席に座っていた。

5分もしないうちに全身がねっとりしてきて、汗が吹き出る。
周りのマリ人もみんな額に背中に汗を垂らして茹でタコ状態。
持っていたペットボトルの水は、瞬く間にお湯になってしまい、飲んでも体が冷えず、気休めにしかならない。
大人でもつらいのに、汗だくになった赤ちゃんが目に涙を溢れさせて泣き出した。
周りの女性達がああだこうだと年若いお母さんにアドバイスして、なんとか赤ちゃんが快適になるように協力し合う。
こういう時、うるさいなあと殺伐とした雰囲気にならず、むしろ車内全体で赤ちゃんを見守るあったかい雰囲気がいい。
暑くてどうしようもない車内でも、皆困った顔はしているけど、イライラしている人はいない。
この人達は、イライラしても事態は良くならないことを知っている。
自分ではどうしようもない環境を大らかに受け入れ、状況が変わるのを待つことに慣れているのかもしれない。

暑さで気が遠くなりかけ、もう限界だと何度も繰り返し思い続けて5時間。
やっと休憩地に到着した。
とにかく何か冷えたものを喉に流し込むため、商店に駆け込みジュースを買う。

そのおいしかったことといったらない。
冷えた水分が全身に染み渡って、生き返った。
ちょうど昼時なので1時間くらい休憩するだろうと思い込んでくつろぎながら、ふとバスを見るとなんと動き出している。
あわてて走り寄って動いている車体に飛び乗った。
あぶなかった~。

友人の任地は休憩地から数十分後と聞いていたので、周りの人に村の名前を告げて降りる場所を教えてもらう。
降りた場所は、幹線道路沿いの、小さな商店が数軒並ぶだけの場所。
友人に着いたことを電話すると「もう着いたの?ほんとに~?」とかなりびっくりした様子。

後で聞いたところによると、友人の活動地には協力隊員が全部で4人赴任しているのだが、
こんなにスムーズに移動できた人はいないとの事。
朝バマコを出発して村への到着が深夜になったり、
途中でバスが故障して次のバスに乗り換えるもノロノロ運転だったりと移動も大変らしい。
「もし移動が夜までかかっていたら…」
なんて、想像するだけで干からびてミイラになりそうだ。

バスを降りた場所で友人と無事落ち合い、友人の住まいに案内してもらった。
彼女の住居は、幹線道路から農地を少し入った場所にある。
この農地では、この辺りの主食であるミレットやソルガムが育てられているそうだが、
乾季の今は水分が蒸発して乾いた大地が広がっている。
穂が実る時期はさぞかしきれいなんだろうな。

水汲み
手押しポンプで水汲み

友人の住まいのある地区内には、数家族のマリ人の他、あと2人の男性隊員も住んでいる。
友人は、道行く人全員とバンバラ語で長い挨拶を交わし、近所の人や同僚に私達の訪問を連絡し、それから家へ向かった。
マリは挨拶がとても重要な社会だそうで、時には挨拶だけで5分も立ち止まらなければいけないらしい。

「こんにちは。調子どう?ご家族も元気?あなたに祝福を。ご家族の皆さんにも祝福あれ。」

質問の答えはだいたい決まっていて、実際に元気じゃなかったり家族に問題があっても、
とりあえず「問題ないよ、大丈夫、どうも~!」と答える。

これらに答えつつ、こちらも同じような質問を相手に返さなければいけない。
相手が見え初めてから挨拶が始まり、立ち止まることもあれば歩きながら受け答えすることもある。
歩きながら挨拶する時は、すれ違い終わって相手の声や姿が小さくなってもまだ挨拶が続く。
これで済めばまだいい方で、相手の姓をののしっていつまでも冗談を飛ばすこともあるそうだ。

「○○家は豆ばかり食べているんでしょっ。○○家は人間じゃない、ロバだ。」とか言い合うらしい。

自分の苗字を入れてみると、冗談と分かっていてもちょっと腹が立つかも?
きっと、長い定型の挨拶を毎日繰り返しているうち、どうせ挨拶するなら面白くしちゃえと変形してきたのだろう。
とにかく冗談を言って笑うことが大好きなマリ人らしい挨拶だ。
挨拶をきちんと交わすのは、人間関係をないがしろにしない、とってもいい習慣だけど、
それだけにちょっと買い物に外出するのも一苦労だ。

友人は1軒の住居をもう1人の女性隊員とシェアして住んでいて、私達もしばらくそこに居候させてもらうことになった。
水道はないので、毎朝夕の決められた時間、地区共同の深井戸へ行き、手押しポンプを使って水汲みをしているとのこと。
また、電気はソーラーパネル式で、携帯の充電程度なら大丈夫だけれど、
1日中扇風機を回すほどの電力はないとのことだった。
もちろん、多くの電力を必要とする冷蔵庫はない。

お茶をいただきながら再会を喜んだりマリの生活を聞いたりしているうちに、
移動と暑さで疲れが出たのか猛烈に眠くなってしまい、昼寝させてもらうことにした。
そこまででもう、彼女達がものすごく過酷な環境で生活しているということは明らかだった。
井戸が混んでいない朝早くに水汲みや洗濯を済ませようとするうち、
今では朝5時に起きるようになったという話を聞いて頭が下がる思いだ。

暗くなって目覚め、夕食へ。
毎晩夕食は、マリ人の同僚の家に隊員全員で集まり、同僚が料理してくれるマリ料理を皆でいただいているとのこと。
星空の下、その日も大皿一杯に盛り付けられたマリご飯を皆で囲んで食べた。
久しぶりにお腹いっぱい食べて、たくさんおしゃべりした。
隊員の皆さんはそれぞれ個性的で魅力的な方だ。
これから数日間が楽しみだ。

ありさ

旅で必要な簡単なバンバラ語(挨拶も)はコチラ!で紹介しています。
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