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南極上陸クルーズを終えて&ウシュアイアのヤマナ族 

既にウシュアイア港に停泊していた船での最後の朝食を終えると、身支度を整え下船準備。

ウシュアイア号

南極でのこの数日。
星の数ほどのペンギンが子育てをし、アザラシが氷河の上で昼寝をまどろみ、
クジラの親子が潮を噴き上げながら回遊し、シャチが船の前を先導するのを見た。
そして、氷の世界はすべてが静かに澄んでいて、すべてが美しいことを知った。
そんな場所に身を置けた事を、私達はきっと忘れることはできないだろう。
旅の予算は限られているから、今後の旅のどこかで節約しなきゃいけない事になる。
それでも、南極上陸船に乗ることを選んだ事を少しも後悔していない。


ウシュアイアの町に上陸。
みんな口を揃えてあっという間だったなとつぶやく。

ヤマナミュージアム

宿に行き、その後向かったのはウシュアイアに着たらぜひ足を運んでみたかった「ヤマナ・ミュージアム」。
ウシュアイアのあるフエゴ島とその南部に住んでいた先住民ヤマナ族について展示した小さな博物館だ。
以前ヤマナ族の儀式での姿を撮影した不思議な写真を見て以来、ずっと気になっていたのだ。

ヤマナ族 成人式の姿

頭の上に宇宙人のような触角がついていたり、仮面ライダーのような被り物をすっぽり被っていたり、
全身ボディペインティングをしていたり。
博物館の展示でその風貌は男児の成人式の時の井出立ちという事が判明したものの、
なぜその姿になったのか、理由は謎のままだ。
一度眼にしたら忘れられないインパクトがあるこの衣装、パリコレもびっくりのおしゃれ度だ。

極寒のウシュアイアで、普段の彼らはフンドシのような布と
アザラシの毛皮だけの裸同然の格好で生活していた。
雨が多く風が強いこの地域では、濡れた衣服を身に纏っているよりは
裸でいるほうが身体を冷やさずにすむし、
服を着ているときより裸の方が火にあたった時に身体が早く温まるからだ。
そういう訳で、ヤマナの人々は雨が降ると毛皮を脱いで裸になり、
舟や家の中で常に焚いている火にあたって身体を温めたという。
また、アザラシやペンギンの脂と特殊な染料を全身に塗り、
これらが保温と防水の役割を果たしたという。
男性はアザラシ等の狩りに行き、女性は海に潜って貝やウニを採集して食料を確保していた。

19世紀以降、ヨーロッパ人達が本格的に入植し始め、
彼らの人口は急速に減少し、現在では絶滅してしまったそうだ。
絶滅の原因はアザラシの乱獲などの他の要因も考えられるが、
最も大きな原因は、ヨーロッパから持ち込まれたウィルスによる風邪が
ヤマナの人々の間で大流行したため。
その頃少しずつ洋服を着るようになっていた彼らだが、
洋服を洗濯する習慣がなかったために衛生状態が悪化したことが風邪によくなかったそうだ。

ヤマナ族 親族集合写真

ダーウィンをはじめとするヨーロッパの人々は、彼らに初めて遭遇した時、
裸同然の格好を見て「なんて惨めな人達なのだ」と憐れみの眼で見たという。
でも、当時撮影された写真を見てみると、彼らは全くかわいそうな人々ではない。
写真からは、尊厳と美しさに満ちた佇まいやあたたかい家族の一体感が感じられ、
目を離せなくなってしまう。
こんなにも惹き付けられる人物写真は、なかなかない。
おじいさんおばあさんから小さな子どもまで、毛皮に身を包んだこの風景は
きっと実際は風の強い極寒の中で撮影されたのだろうけど、
写真からはあたたかい春の香りが運ばれてきそうな感じすらする。
1枚1枚の写真に吸い込まれるように見入った後、
博物館を出ると売店で絵葉書でなく写真が売られていたので何枚か購入した。

世界の果て博物館

もっと彼らの写真が見られる場所はないかと、近くの「世界の果て博物館」に行って受付で聞いてみると、
何枚か写真を展示しているとの事だったので入館してみた。

ボディペインティングをしたヤマナ族の女性 

半分くらいの写真はヤマナ博物館とかぶっていたものの、貴重な写真たちはため息もの。
どことなく親近感がわくのは、彼らがもともとアジアからアラスカに渡り
南下してきたモンゴロイドとの説があるからかもしれない。

アザラシの毛皮を纏ったヤマナ族の女性

その土地の風土や文化に合致して受け継がれてきた民族衣装に触れると、いつもその奥深さに驚かされる。
ヤマナ族の人々は、裸に近い格好で生活していたけど、
それこそが寒冷で風の強いその地で生きていくために最適な衣装だったのだ。

ありさ

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Comments:2

amamian3 URL 2011-03-04 (金) 06:16

確か モンゴロイドだったと・・記憶しています・・
日本人が何処から来たのかという論議も 地球規模で
移動していた頃の話を考えたら 何だか小さなお話に
なってしまいますよね・・・私は興味があるんですが

96ゆーじ & ありさ URL 2011-03-04 (金) 10:09

>amamian3さん、
よくご存知!モンゴロイドなんですね。
それにしても、ものすごい距離を移動してきたものだと地図を見るとびっくりです。

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