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DiaryTOP > [4カ国目 メキシコ(2回目)]カンクン > ジンベエと水中散歩

ジンベエと水中散歩

蚊の襲撃で早朝に目が覚めたが、その後は嬉しい興奮で寝られない。
ついに!ついに!あと数時間でジンベエザメに会える。
頭の中はジンベエ、ジンベエ、ジンベエ、ジンベエ♪

ジンベエツアー

集合場所に行くと、同じ宿のベルギー人カップルと、デンマーク人美女三姉妹も集まっていた。
同船者は私達二人を含め、この7名。
舵を握るのは35年間ホルボッシュ島で漁師をしていたというお父さん、ガイドはその息子さん。
船に乗り込むと、ジンベエのいる海洋保護区への入域料を払ったという証明のリストバンドをつけてもらう
(入域料はツアー代に含まれている)。

息子さんの話によると、お父さんが漁師をしていた35年間、たくさん見る年とそうでない年はあったものの、
毎年海に出るたび、ジンベエを見かけたという。
去年は当たり年でかなりの数のジンベエが見られたそうだが、今年はどうだろう?
もともとオルボッシュは漁村だったけど、5年くらい前からジンベエツアーが盛んになったそうだ。
だから『歩き方』にも載っていないし、ダイバー以外の日本人にはまだあまり知られていないのかも。
たまたまかもしれないけど、私達の滞在中、この島では珍しく一人も日本人を見かけなかった。

ジンベエツアー

少し沖へ出ると、イルカを発見♪
イルカはいつも一頭ではなく、何匹かで仲良く泳いでいる。
遊ぶのが大好きで、ほとんど一日中遊んでいるという。
水族館と違って天敵もいるけど、この広い海が遊び場なんてうらやましい。
生まれ変わるならイルカになりたい…。

ジンベエツアー

その後、2時間くらい、ひたすら船を走らせる。
上下にバタンバタン揺れ続け、大海原の風景はどこまで行っても変わらない。
「もしかして、今日は見られないんじゃないだろうか…」
オーストラリアで遭遇率90%以上と言われたジュゴンツアーでジュゴンに遭えなかったことを思い出し、
かなり不安になってくる。

「いつまで走り続けるんだろう…」
皆が揺られてボーっとしてきた頃、遠くにたくさんの小船が見えてきた。
近づいてみると、2人のカップルとガイドさんが水面に浮かんでいる。
カップルの横に目線をずらすと、水面下に大きな黒い影が見え、ジンベエの背びれが水面に現れた。
大きい!

でも、その一匹の大きいジンベエの周りには、なんと27隻の小船が集まっている。
一度にジンベエと一緒に泳げるのはガイドさんとゲスト2人まで、という決まりがあるので、
そこで待っていたら泳げるのがいつになるかわからない。
私達の船のお父さんはしばらく無線でやり取りした後、くるりと船を方向転換させ、別のポイントに急いでくれた。

ジンベエツアー

そちらでは6隻ぐらいの船がジンベエを囲んでいた。
船同士で譲り合って、順番を待つ。
やっと私達の番がやってきた時は、もうドキドキで胸がはちきれそう。
足ひれと、シュノーケルセット、そしてライフジャケットを着用して息子さんの合図を待つ。

お父さんが、ジンベエの前方にゆっくり船を回してくれる。
ジンベエが船のほうに泳いできたその時、息子さんの「GO!」の掛け声と共に海へ飛び込む。
一緒に飛び込んだ息子さんが「こっち!」と指さす方向をシュノーケルで覗いてみると、
大きな大きなジンベエが悠々と泳いでいた。

群青色の巨体に白い水玉模様。
尾びれが水の中でゆっくり左右に動く。
そしてあまりにも間近にジンベエがいることにびっくり。
ジンベエには触れてはいけないことになっているけど、注意しないと今にも身体がぶつかりそう。

見とれている間もなく、ジンベエの泳ぎが結構速いことに気づき、クロールをしながら必死でついていく。
「目も見てみたい」と、頑張って泳いで前の方にいくと、巨体に似合わないつぶらな眼と、
ほけ~っと開いたままの大きな口が見えた。
口の中にはどんどん水が吸い込まれている。
「うわぁぁ、こうやって泳ぎながら食事してるんだ!」水族館でも見ていたけど、
間近で見ると口の中に大量の水が吸い込まれているのがよく分かる。
とりあえず全部口の中に入れて、餌以外の不要な水は身体の横穴から出すらしい。
クロールをしながらシュノーケルでの呼吸がだいぶ息があがって苦しくなり始めた頃、
ジンベエはゆっくりと海中へ沈んでいった。
沈んでいくジンベエの進行方向を探るように、息子さんがジンベエと共に深く深く潜っていくのがとても幻想的だった。

1回目のジンベエ・スイミングを終えると、今見た光景に興奮状態。
さっき見た夢のような姿を一つ一つ思い出し、幸せをかみしめる。
参加する前は「オーストラリアの時みたいに、見られないかもしれないよ」となんて言っていたゆーやんも、
つぶらな眼には長すぎるまつ毛をぱちくりさせながら「すごかった!」と眼をキラキラさせていた。

ジンベエツアー


1回目は泳ぎも速く、姿を見られたことにただただ感動して細部までじっくり見られなかったので、
2回目はもうちょっとじっくり見たいな、と思って2回目、また海に飛び込む。
今度のジンベエは、さっきよりもひとまわり大きく、のんび~り泳いでいる。
ほとんどクロールしなくてもいいくらいゆっくり泳いでくれるので、
ジンベエの後ろに行ったり前に行ったりして尾びれの先から口元まで、じっくり観察させてもらう。
大きな口の先には2匹の魚、白いお腹の下にはコバンザメ、尾びれには何匹かの魚がくっついている。
海の仲間と一緒にほけ~~っと口を空けながらゆっくり泳ぐジンベエ。
なんてかわいいんだ!!
こんなに大きな身体なのに、主にプランクトンを食べているなんて、信じられない。
このジンベエは、ずっと水面近くをのんびり泳いでくれたので、息子さんが合図するまで長く一緒に泳がせてもらった。
船に上がるときは幸福感でいっぱい。
他の乗船者も、1回目はただただ感動!という感じだったけど、2回目は落ち着いて泳げたらしく、細部の話をしていた。

ただ、デンマーク人美女三姉妹の三女とベルギー人カップルの奥さんはあまり海で泳いだ経験がないらしく、
船から海へ落ちたときに「ジンベエを早く探さなきゃ」というあせりから、
パニックになって全然違う方向に泳いでいってしまい、息子さんにひっぱっていってもらっていた。
ジンベエと泳げるのは2~7分くらいで、結構泳ぐスピードも早いので、
最初パニックになるとどんどんジンベエに置いていかれてしまう。
海面に落ちたらすぐ、自分でジンベエを探そうとせずにガイドさんがいる場所を確認すると上手くいくと思う。

このジンベエツアー、世界で2番目に長いという砂丘も訪れることになっていたけど、
その砂丘がジンベエポイントから40km離れた場所にあるらしく、
砂丘に行くか3回目のジンベエ・スイミングをするか選択を迫られた。
通常のジンベエツアーではジンベエと泳ぐのは2回だけだそうだけど、
興奮中の乗船者全員が「もちろん3回目!」と合意し、3回目も泳がせてもらった。

ジンベエがたくさん集まるポイントがあるとは言っても、
水面の黒い影と背びれだけを頼りに大海原の中からジンベエを探すのは根気がいる。
多い日は一箇所で7頭くらいのジンベエがうじゃうじゃ泳いでいるのを目撃できることもあるらしいけど、
私達が参加した日は辺りを注意深く見回して探して見つける、という感じだった。
お父さんと息子さんには本当に感謝。

フラミンゴ オルボッシュ

全員が泳ぎ終えると、船上で軽食をいただき、急スピードでオルボッシュ島に帰っていく。
オルボッシュ島の北部の湿地帯はフラミンゴの生息地だそうで、途中フラミンゴも見せてもらえた。
薄いピンク色のフラミンゴがカリブ海の浅瀬を散歩する様は、おとぎ話みたいだった。

オルボッシュ

オルボッシュ

興奮のジンベエツアーを終えて一度宿に戻り、夕方、夕陽を見にビーチへ。
歩いていると、浜辺でゆーやんはきゃわいい子にナンパされ、遊んでもらっていた。
よかったねぇ。


肉眼だと水中で泳いでいるジンベエが見えるのだけど、残念ながらカメラで撮った写真には写っていなかった。
なので、外部からイメージ写真をお借りしてジンベエ・スイミングの雰囲気をご紹介。

ジンベエツアー
写真:(C) Gabriela Garcia

オルボッシュ島で売っていた絵葉書の写真。
偏光フィルターの入ったカメラだったらこんな風に撮れるのかも?
私達が行った時、ジンベエポイントの海はここまで透明度は高くなかった。

ジンベエツアー

ジンベエツアー
ジンベエツアーの会社のプロモーションビデオをカメラで撮ったもの。すみません、製作者の名前は分かりません。

実際泳ぎながら肉眼で見ると、このビデオのような感じ。
とにかくジンベエが近く、本当に「一緒に」泳げる。

ジンベエと泳いだ日。
確実に、人生で忘れられない一日だ。

ありさ
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