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2011年05月18日

南アフリカで感じた違和感

教会に向かう家族

南アフリカでは、プレトリアとネルスプリット共に、バッグパッカー向けの宿に宿泊した。
旅人の間でも、南アフリカは宿の設備が充実していることで有名だ。
キッチン、WiFi、プール、バー、テレビルームなどがあり、清潔なのでありがたい。

でも、私達はなんとなくこれらの宿で居心地の悪さを感じていた。
意識しすぎと言われるかもしれないけれど、
アパルトヘイトの名残が強く残っているように思えたのだ。

例えば、宿のオーナーは白人家族で、彼らは旅人とのやり取りはするものの、
掃除や洗濯などの宿の雑用はすべて、朝早くから黒人のお手伝いさん達が行っている。
プレトリアの宿では、20代と思われるオーナーの娘さんが、
日がな一日、ほとんど外出せずにプールサイドで日焼けを楽しんだりバーベキューをしたりしている。
一方で、お手伝いさんはせっせと働きながら、娘さんの下着まで洗濯している。
宿のスタッフが皆対等ではなく、
「オーナーがリゾートを楽しんでいる空間にお客さんがお邪魔している」
そんな雰囲気があって、心からくつろげないのだ。

オーナー家族は親切で気が付く人達だけど、
その状況が当たり前の事として、日々繰り返されていくことにどうしても違和感を感じてしまう。

そして、プレトリアとネルスプリット共に、スーパーのレジやガソリンスタンドのスタッフ、
ガードマン、外を歩いたりバス停で待っているのは黒人。
その地域に白人がいないのではなく、車を運転している人を見ると白人が多いのだ。

実際、調べてみるとアパルトヘイトによって歪められた社会構造が南アフリカには未だに存在する。
黒人の移住地区は教育施設が不備なままで、給水施設も約6割しか整備されていないという。
世帯辺りの黒人の平均所得は白人の2割にも満たないという報告もある。
黒人の失業率は30%とも40%とも言われ、それが治安悪化の一因となっている。
さらに、非白人優遇政策(BEE)で恩恵を受けているのは一部の黒人層だけで、
黒人の間で格差が広がっているとの批判もある。
(データ出典はこちら

私達はまだプレトリアとネルスプリットだけしか見ていないので、
他の地域に行けば全然雰囲気が違うのかもしれない。
でもこの2都市で、白人にも黒人にもアイデンティティを見出せない自分は、
所在なさ、居心地の悪さを感じてしまった。
これほど自分の肌の色を意識したのは、この国が初めてかもしれない。

南アフリカの国旗は多文化と多民族の共栄を願って、6色から成り、
「虹の旗」と呼ばれているそうだ。
政府も虹の国を作るべく様々な政策を生み出しているようだけど、
数十年間も続いたアパルトヘイトが残した負の遺産は大きいように感じる。

ありさ
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