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2011年05月05日

バラの街でクスクスを

モロッコに行くにあたって、どうしても会いたい人がいた。
元同僚の、モロッコ人の友人だ。

学生の頃モロッコを旅した時は、女2人旅で途中で1人になったこともあって、
街中のモロッコ人から声をかけられた。
大げさじゃなくて、仕事中の床屋さんが店の外に出てきてまで声をかけてくるほどだった。
ガイドブックには、
「イスラム圏であるモロッコでは、日本人女性は軽いとみなされており、
年齢は関係なく日本人であれば誰でもいいのです」
という趣旨の事が書いてあった。
容姿は関係なく、そういう事らしい。
その頃はまだそれほどモロッコブームじゃなかったので、
単に日本人が珍しくて声をかける人もいたと思う。

そういう訳で、モロッコ人と仕事をする事になった時、
「うーん、モロッコ人…」と、最初はどうしたものかと思っていた。
仕事のやり方の違いで戸惑うこともあった。
でも、仕事をするうちに、誠実さや正直なこと、本音で話し合うこと、
いつも明るく皆に平等なことなどを尊敬するようになった。
「彼のような人がいれば世の中は大丈夫だ」と思えてしまうほど。

友人に連絡を取ると、今は仕事でエル・ケラア・ムゴナにいるとの事だった。
ムゴナは観光客がめったに訪れる事のない小さな田舎町。
普段はとても静かな町なのだけど、一年に一度だけ賑わう。
バラの収穫を祝う「バラ祭り」の開催時だ。
周辺地域から音楽団が集まり、各地域のダンスが披露されたり、
ちょっとした民芸品市が開かれたり、「ミス・バラ」が選ばれたりする。
それが今年はなんと、偶然にも今週末に開かれるという。
毎年5月の最初の週末の3日間に開かれることが多いのだけど、
バラの開花時期やお役所の都合で、開催直前にならないと正確な日にちが発表されないのだ。
ほんとにラッキー!
是非ムゴナで会いましょうということになった。

バラのお店

ムゴナへの到着が近づくと、バラ関連コスメを売るお店が増えてくる。
お店の中は、バラ石鹸、バラの保湿クリーム、バラのシャンプーなど、ピンク、ピンク、ピンク!

町に点在するバラのエッセンスを抽出する工房からは、
甘い、優美な香りが漂ってくる。
工房からはるか遠くまで漂う香りに、あぁ、只今バラの収穫シーズン真っ盛りなんだと実感する。

ムゴナ

ムゴナはオートアトラス山脈から雪解け水が流れるオアシスの町。
先住民ベルベル人が多く住む地域で、彼らの住む土作りの家と畑の緑のコントラストが美しい。
畑には、イチジクやオリーブも実っている。
あたたかい、のんびりとした田舎特有の空気に溶けていく。

久しぶりに再会した友人は、雰囲気が変わっていてびっくり。
メッカ巡礼に行くためにヒゲを伸ばしているんだとか。
ヒゲひとつで人って印象ががらりと変わるもんだから面白い。
でも、冗談ばかり言って明るいのは相変わらずでほっとする。
ゆーやんも、
「初めて会ったのに、前から知り合いだったかのように自然で、
 家族みたいに受け入れてくれる人だね」と言っていた。
モロッコの自然コスメを扱う会社と旅行会社、
2つ会社の社長をしながらも、友人には偉ぶったところが微塵もない。
会う人全員が家族で友達と思っているような雰囲気がある。

この人柄の根幹は、彼が敬虔なイスラム教徒であることが大きいのかな、と思う。
一般的にイスラム教徒(ムスリム)というと、
イスラム過激派の暴力的行為に焦点が当てられがちだ。
でも、彼らはイスラム社会でも異端視される存在で、
真のムスリムは慈悲や寛容の心を持つ穏やかな人々だという事を、私は友人を通して知った。

だからといって、イスラム教徒であれば皆すばらしいと言いたいわけではない。
どんな宗教でも、その宗教の説くエッセンスを理解していなければ意味がない。
一日5回のお祈りを欠かさず、ラマダンを実行している「敬虔そうな」人でも、
普段の行いがめちゃくちゃな人もいる。
個人的に、どの宗教も本質的には同じであると思う。
その本質部分を知って謙虚に生きるという姿勢があれば、祈りの形の違いや、
どの宗教を信じるか、宗教を信じるか信じないかは重要ではないと思うのだ。
友人の場合、たまたまイスラム教徒として育ち、
イスラム教を通して慈悲や寛容を育んできたのだと思う。

クスクス

夜は、友人の会社のバラの工房で働く皆さんと一緒に、
モロッコの家庭で総勢12名でクスクスをいただいた。
通常、クスクスは金曜日に男性陣がモスクの礼拝から戻ってきてからいただく特別な料理。
金曜日でもないのに晩御飯がクスクスと知ったスタッフ達は、
昼間からそわそわしながら「クスクス!クスクス!」と楽しみにしていたそうだ。
クスクスは、レストランで食べるより、
誰かの家で大勢でわいわい食べる方が格段においしい。
お肉の取り合いをしたり、さりげなく大きい野菜を分けてもらったり。
かなり手間のかかるお料理なだけに、愛情もたっぷり入っているクスクス。
よその家でごちそうになるのもおいしいけど、
やっぱり「ウチのお母さんが作ってくれるクスクスが一番おいしい」のだそうだ。

その晩は、ネズミ事件が発生した。
その日、友人へのお土産に、モロッコ菓子の詰め合わせを1箱プレゼントしたのだけど、
翌日、お茶の時間に食べようとすると、箱の中はからっぽ。
夜のうちに全部食べられていた事が判明したのだ。
犯人は夜番スタッフ。
バラの会社のムゴナでの作業スタッフは全員男性なのだけど、
夜番をしながら甘いものを食べて休憩していたみたいだ。
友人は「ここには大きなネズミがいます!」と笑っていた。

あまーいミントティーに、あまーいお菓子。
モロッコ男性はクスクスと甘いものが大好きだ。

ありさ
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