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2011年05月02日

美宿と美食のメディナ散策

マラケシュの宿

WiFi付きの宿を見つけたので、朝、そちらに移動した。
マラケシュのメディナ(旧市街)の宿は、4つのレベルに分けていいと思う。
低いものから順に、安宿、ダール、中級リアド(リヤド)、高級リアド(リヤド)。
どれも中庭を囲むように部屋が並ぶスタイルは変わらないのだけど、
調度品やサービスが違う。

リアドとは、元々お金持ちが住んでいた邸宅を改装した宿のことで、
オーナー選りすぐりのモロカン・インテリアを堪能することができる。
例えば、天国のように美しい中庭。
噴水は絶えず水を湛え、オレンジの木は果実を実らせ、
装飾を施された鳥かごで小鳥がさえずり、亀がウロウロ散策している。
もちろん、壁も床も幾何学模様が施されたタイル張り。
さりげなく置かれたクッションや石鹸入れにまでオーナーのこだわりが伺える。
元邸宅なので、部屋のつくりが一部屋づつ異なり、お気に入りを探すのも楽しい。

ダールはリアドと安宿の中間で、基本的に中庭がないか小さく、建物がリアドよりも小さい。
前職ではリアドを手配させていただいたりしていたのだけど、
今回は安宿に泊まった。
安宿は食事なしで、シャワーやトイレは共同の場合が多い。
リアドやダールに泊まらなくても、
メディナの中にはたくさんの安宿があるので、探せば美しい宿が見つかるものだ。
(でも、もしハネムーンだったら、個人的にリアド・エニーヤが乙女ちっくでイチオシ!
 ただ、メディナの迷路の中にあるので送迎を頼んだ方がいいかも。)

マラケシュのメディナ

今日もメディナをあっちこっち散策。
モロッコは雑貨天国なので、意識的に見ないようにしないと危ない。
雑踏にまぎれてあっちに行ったり、こっちに行ったり。
ちょっと疲れたら、そこら中にカフェやお菓子屋さんがある。

タジン

お昼はタジン鍋がずらりと並んでいるタジン屋さんへ。
フナ広場の屋台やレストランで食べるより、タジン専門店の方がおいしい事が多いのだ。
お店の人が蓋を開けて中の具を見せてくれるので、その中から気に入ったものを選ぶ。
円錐型の独特の形をした蓋のお陰で、野菜がふっくら蒸し焼きになって、
スパイスなどの味が充分染みていておいしーーーい。
モロッコはタジンばかりで飽きるとよく言われるけど、
たっぷり野菜が摂れるタジンなら、私は毎日でもいいくらいだ。

モロッコ人の友人によると、フナ広場ではタジンなどのご飯をがっつりいただくのではなく、
地元の人で混んでいる軽食の屋台をハシゴするのがオススメだそう。
例えば、オレンジジュース、ハリラ(モロッコ風スープ)、カタツムリのスープ、
魚のフライ、ミントティー&お菓子など。
地元の人で混んでいるお店は、立ってまで順番待ちしている人がいるからすぐにわかる。

ありさ
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夫だけのために女を磨く ハンマム体験

垢すり手袋

夕方、歩きつかれてきたので、ハンマムに行くことにした。
その前に、黒い練り石鹸(写真左)と垢すり手袋(写真右)を買う。
ハンマムは公衆の蒸し風呂のこと。
モロッコ男性は金曜日の礼拝前に身を清めるために行くことが多い。
一方、モロッコ女性にとっては、身体を洗い流すという目的だけでなく、
あまり外出できない女性達の唯一の情報交換の場だ。

ハンマム入口

入口は、男女別に分かれているところもあれば、
時間を分けて男女入れ替え制にしているところもある。
日本の銭湯のように看板やのれんがなく、
小さく男性と女性の絵が描かれているだけだったりするので見つけにくい。

今日は、昼間のメディナ散策中に目星を付けていた一軒へ。
入口でお金を払い、脱衣所で服を脱ぐ。
パンツ一枚になり、脱いだ服を袋に入れたものを荷物管理のおばちゃんに渡す。
すると、おばちゃんが大きなバケツを貸してくれる。

中は3つの部屋に分かれていて、奥に行くにつれて温度が高くなっている。
一番人気は、真ん中の熱くも寒くも無い、ちょうどいい温度の部屋。
でも、混みすぎていて、外国人の自分は一挙一動に視線を浴びてしまう。
視線が痛いので、少し熱いけど空いている奥の部屋へ。
バケツにお湯を汲み、ほどよくあったまった所で頭から足先まで黒い塗り石鹸を塗りたくる。

周りを見渡してみると、母娘で来ている人が多く、自分達で垢すりし合っている。
1人で来ている若い女性達は、信じられないくらいスタイルがいい人が多い。
あの肌を覆い隠すジュラバの中がこんなだったなんてと驚かずにはいられない。
町中を歩いていると、どこで着るのだと不思議に思うほどのセクシーな下着が売っているけれど、
なるほど、あんなに念入りに手入れしたすべすべのお肌だったら似合うだろうなと思う。
外では人目を避けてぶかぶかの服を着て、
ハンマムでは夫だけのために女を磨く彼女達。
なんだか感動してしまった。
しかし…。
一番奥にいた女性がばっと脚を開いてシェーバーで処理し始めたのにはびっくり。
え?そこもきれいに?

入口で垢すり頼んだけど、あまりにも放置されているので、「もしかして忘れられちゃったかな」
と思っていると、パンツ一枚姿の垢すりおばちゃんがやってきた。
おばちゃんがパンツ一枚である必要はないような…。
塗り石鹸を洗い落とし、垢すり手袋を渡すと、おばちゃんの太ももに頭を乗せるように指示される。
その後は、まな板の上の鯉状態で、おばちゃんの指示に従ってあっちにぐるりん、こっちにぐるりん。
時々おばちゃんの大きな胸がいろんな所に当たるけど、おばちゃんはお構いなし。

しばらくして…。

あんまりにもボロボロと山ほど垢が出てくるので、おばちゃんが笑い出す。
こちらは恥ずかしいから見せなくていいのに、誇らしげに要所要所で垢を見せてくれる。
きっとマリの旅が誇りまみれだったからだと思いたい。

塗り石鹸だけでは汚れが落ちたか不安なので、シャンプーリンスをしてから外に出る。
全部で2時間は中にいたと思うのだけど、驚くことが一つ。
私が入った時に既に中にいたほとんどの若い女性が、
私が出て行く時もまだお肌のお手入れをしていたのだ。
一体何時間お手入れするのだろう。
そんなにいたらのぼせちゃいそうだ。
脱衣所では、再び全身を覆う服を身に付け、塗れた髪の毛を丁寧にスカーフで覆う女性達。

近年モロッコでは恋愛結婚が多くなってきたものの、
まだ結婚相手を親が決める伝統も残っている。
親が捜す場合は、男性の母親が嫁候補の娘さんをハンマムに連れて行き、
丈夫な子どもを生めそうな身体の持ち主かどうか見定める場合があるそうだ。
その話を聞いた時はびっくりした。
ハンマムには、昔から社会的ないろんな役割があるらしい。

ありさ
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