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2011年03月23日

オーロラに恋して

ロヴァニエミ市内でオーロラを見るには、昨夜見に行った川原が一番近いのだけど、
街明かりが多いので、少し郊外に行った方がきれいに見られる。

郊外に行くにはオーロラ観測専門のバスに申し込んだり、タクシーをチャーターする方法もあるけど、
丘の上のホテルが屋上を開放してくれているという情報を得たので行ってみる事にした。
夜10時に宿を出て、静まり返った雪の道を約40分歩く。
到着した「スカイホテル」のフロントでオーロラを見にきたと告げると、
ホテルの外にある階段を自由に使って屋上に上がるように案内された。
宿泊客以外にも開放してくれているなんて、嬉しい限り。

屋上に上ると、すでに多くの人が待機していた。
ホテル自体が丘の上にあるせいか、風が強く、今にも全身凍りそうな寒さ。
とにかく皆、そこら中を動き回って寒さを紛らわせながら、今か今かとオーロラの出現を待ちわびる。
寒さに耐え切れなくなったらホテル内に入ってバーで温かいものでも頼めばいい。
でも、オーロラが出現するのは一瞬だけの時もあるので、
チャンスを逃すまいと空を見つめ続けているうちに、結局出ずっぱりになっていた。

1時間以上経ち、皆が諦めて去ってしまい、私達2人ともう1人の3人だけが取り残された時、
空に「もや」のようなものが出現した。
昨夜オーロラが出る前も雲の薄い筋のようなものが現れたので、もしかしたら、とじっと見ていると、
少しずつ光が緑色に輝き出した。
オーロラが出現する時、音が聞こえる人もいるみたいだけど、
私の場合、一瞬周りの風景すべてがぴたりと止まり、静まり返るように感じる。

………しん………

オーロラ出現の時の空気には、この言葉が一番しっくりくる。
すべての風景を止め、音を止め、そこで光の帯はひっそりと舞を開始するのだ。

スカイホテルからのオーロラ

緑色はどんどん濃くなり、大きくなり、横に広がっていく。
うねうねと、何かの生き物みたいに形を変えながら、空を自由に彩る。

数十分間、キラキラと瞬いたと思ったら、少しずつ薄くなり、
空はまた何もなかったのように元の姿に戻った。

オーロラの余韻に圧倒されながら、もと来た道を戻る。
ロヴァニエミ市内の住宅マンションの部屋の明かりは消えて殆どの人が眠っているし、
クラブの前には若い人達がたむろしている。
今見てきたばかりの感動と、淡々とした日常風景のギャップに戸惑う。

「ちょっと北の空に目を向ければ、オーロラが見えるのに!」そんな風に思ってしまうけど、
この街に住む人々にとってオーロラは日常の一部で、
小さい頃から何度も目にしてきたあたりまえの風景なんだろう。
京都に住んでいる人が「いつでも行けるから」と普段はほとんど有名なお寺に行かないようなものかも?
それにしても、いつでも見ようと思えばオーロラが見える場所に住んでいるのっていいな。

北極圏で寒い晴れた日に、条件が整った時にしか姿を見せないオーロラ。
気まぐれで、はかなくて、あまりにも美しいから、夢中になってしまう。
まるで自分ではどうすることもできない片思いの恋のようだ。

ありさ

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