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2011年02月17日

ワンピースが行き交うレトロな街歩き

ブエノス・アイレス街歩き

ブエノス・アイレスの街を歩く。
泊まっている宿では毎日のように外出した旅人が強盗の被害に遭っているようだったので、
ほどよい緊張感を持って外へ。

外は快晴で、おしゃれなお店が並ぶ通りでは買い物袋を提げた女性達が行き交う。
暑い気候のせいか、かわいらしいワンピースを着ている女性が多い。
明るい髪の色にぴったりの白地に小花柄のミニのワンピースを着たOL風の女性、
胸元が大きく開いたシンプルな薄緑色のワンピースを着たお年寄りの女性。
この街の女性は、自分の身体が一番きれいに見えるワンピースを選ぶのが本当に上手だ。
女性達がお気に入りの服を着て、胸を張って、颯爽と歩く。
それだけで、街全体が華やかになる。

しばらく歩いて立ち止まったのは、とある本屋さんの前。
なんでもその本屋さんEl Ateneoは「世界で2番目に美しい」とされているらしい。
期待しながら中に入る。

世界で2番目に魅力的と言われる本屋

一つ目の部屋を抜け、奥の部屋を目にすれば納得。
オペラ歌手が今にも歌い出しそうな空間が広がっていた。
天井には天使が描かれ、アイボリー色の壁には金色の装飾が施されている。
中央の舞台はカフェになっており、ピアノの生演奏が美しい音色を奏でている。
ほうっとため息をもらしながら建物の美しさに見とれるばかり。
劇場を本屋にしようと思いついたなんて、すごいアイディア。

世界で2番目に魅力的と言われる本屋

ところで、誰が世界で2番目に美しいと決めたのかは気になるところ。
2008年1月にイギリスのThe Guardian紙が「世界で最もfairな本屋ランキング」を発表し、
第2位としてこの本屋さんを選んだという。

第1位に選ばれたのは、オランダの元教会を利用した本屋さん。
写真を見てみると、荘厳で豪華な雰囲気が2位のこの劇場本屋さんと似ている。
でも、9位を見てびっくり。
京都の「恵文社」が選ばれているのだ。

学生時代によく通った大好きなこの平屋建ての小じんまりした本屋さん。
ディスプレイがうまいからなのか、アート本、絵本、文学本、音楽本など
普段なら手にしないような本に次々と興味がわき、思わず手にしてしまう不思議な魅力がある。
奥にはギャラリースペースと雑貨が置かれているのもこの本屋さんの虜になる理由。

話が脱線したけれど、1位や2位の本屋さんと恵文社は、趣きも規模も全然違う。
恵文社は本屋さんとしては素敵だけど、「建物が美しい」本屋さんかと言われると、なんだか違う。
それで、ランキングの記事をもう一度見てみると、
"Sean Dodson chooses the 10 bookshops from around the world which he considers to be the fairest of them all" とある。
fairには「美しい」という意味もあるけど、
ここでは多分「魅力的な」という意味で使われているのだと思う。
また、選んだのはThe Guardian紙の記者のSean Dodsonさん個人だということも分かる。
意訳すると、「シーン君お気に入りの世界の本屋さんベスト10」みたいな感じだろう。

ランキングでは10軒の本屋さんが世界で最も魅力的として紹介されているが、
他の本屋さんはどんな雰囲気なのか見てみたい。
それにしても、ランキングをつけられるほどまで世界中の本屋さんを巡った人がいるということに驚きだ。
しかも、京都の、町外れの小さな本屋さんにまで足を運んでいるなんて、どれだけ本屋好きなんだろう!

ブエノス・アイレス コロニアルな建物

本屋さんを後にすると、再び街を散策しながら日本食材店へ。
ブエノスの街は、近代的な建物に混じって至るところにスペイン風の建物が残っている。
そういう意味では、街の雰囲気が神戸や横浜に似ているかもしれない。

気がついたらかなり長い間歩いていたので、帰りは地下鉄に乗ることにした。
チケットを買って改札を抜けるとちょうど電車が入ってきたところだったので飛び乗る。

ブエノス・アイレスのレトロな地下鉄

乗ってみてびっくり。
中はどこかのバーみたいな雰囲気で、年代ものの木の椅子に木の窓枠が並び、
地下鉄だというのにガラスの入っていない窓からは生暖かい風が入ってくる。
動くレトロなバーみたいだとウキウキしながら数駅乗車。
こんな大都会で未だに木造の列車を使っているなんて、本当に驚き。

ブエノス・アイレス 地下鉄に乗る

列車から降りてみると、外見はいたって近代風なので、さっきまでの空間が嘘みたいに感じて、
狐に包まれたような感覚になった。

カフェ・トルトーニ店内

宿に戻る途中、ちょっと疲れたので一休みすることに。
せっかくだから1858年創設の市内最古のカフェ「カフェ・トルトーニ」に行ってみる。
扉の向こうは別世界。
高い天井にはステンドグラスが張られ、茶を基色とした店内は落ち着いた高級サロンのようだ。
席に着くと、パリッとアイロンをかけた黒いシャツを着たウェイターさんが
きびきびとオーダーをとってくれる。
注文したコーヒーとクロワッサンは、丁寧なしぐさで大理石のテーブルに置かれた。
詩人、芸術家、哲学者など多くの著名人がこのカフェを愛したと言われるが、
この贅沢気分を味わって納得した。
たかがコーヒーとインスタントのものをプラスチックの机や椅子で飲むのと、
丁寧に淹れたものを大理石のテーブルで銀の水入れを添えて飲むのでは全然違う。
コーヒー一杯の贅沢で、心の状態が変わる。
一日が変わり、毎日が変わる。
今は観光客に溢れすぎていてゆっくり物思いに耽るには騒がしいけれど、
このような行き着けのカフェが近所にあった当時の人々がうらやましい。

ワンピース姿の女性達が颯爽と行き交い、
劇場本屋でピアノの音色が奏でられ、
木造の地下鉄が走り、
大理石テーブルでコーヒーを飲める街。

ブエノス・アイレスの多様な一面に触れた1日だった。

ありさ

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