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2011年02月

燃える朝焼け ~ パイネ・トレッキング5日目

朝、周りのテントが起きだしたので、目が覚める。
時計を見てみると、4時半前。
暗闇の中、ごそごそとテントから這い出し、靴を履く。
昨日のうちに途中まで道を下見してくれていたゆーやんを先頭に後に続く。
明るくなってから見るとなんでもない道なのだろうけど、
ヘッドライト1つを2人で駆使して探るように歩く。
山道をゆっくり登っていくと、行く手を先導するように先の方にもヘッドライトがいくつかチラチラする。

あともう少しかなと思いながら登っていると、突然強風にあおられ、砂が舞って目を開けられなくなった。

あっ!

ゆーやんが頭を押さえている。
ヘッドライトは死守したものの、毛糸の帽子が飛んでいってしまったらしい。
少し探したけど見当たらないので、帰りに明るくなってから探そうということにして先へ進む。

ゴツゴツした岩場に入ったと思ったら、朝陽待ちをする人がたくさんいた。
この辺りは標高も高いので、岩陰に隠れないと風が強くて吹き飛ばされそうだ。

パイネの3本の塔

目の前には3本の尖塔と湖がひっそりと佇む。
誰かが観にきてくれるのじっと待っていたかのような静かな佇まい。
でも、これから何かが始まりそうな空気がぴんと張り詰めている。

朝陽待ち

東の空に浮かぶ雲が赤みを帯び始め、ほんのりと世界全体が染まり始める。

パイネの朝焼け

そして、この朝一番の光は、反対側にあるパイネの塔を紅色に染めた。
そこにいた誰もがその姿に魅せられ、心を満たした。
5分弱、美しい姿をみせつけたかと思うと、
3本の塔はゆっくりと雲の陰の中に入っていき、元の姿に戻った。
朝焼けが消えると、嬉しい夢を見た直後のような面持ちで、一人、また一人とその場を去っていく。
でも私達はなかなかその場を離れられず、しばらく今見た景色の余韻に浸っていた。
6日目にしてこのプレゼント。

下山途中でもう一度じっくり帽子を探してみたけど見つからなかった。
あまりにもいいものを見た後だったので、すっきり諦める。

2日前に泊まったチレーノ・キャンプ場まで戻り、後ろを振り返るとパイネの塔の頭だけが見えていた。
ありがとうございましたと頭を下げる思いで見つめ、先日登ってきた道を下っていく。

花々が咲くパイネの道

眼下にはパイネの塔から流れ出るアスセンシオ川が深い谷を形成している。

湖を眺めながらのトレッキング

湖が見えたら、後はもうひたすら下るのみ。
これから登ってくる人と挨拶を交わしながら、その人達もいいトレッキングになるといいなと願う。

パイネを彩る花

下って、下って、やっと最終目的地のラス・トーレスキャンプ場に到着。
病み上がりの私には水とお菓子だけ持たせ、後は全部自分で背負って歩いてくれたゆーやん、ありがとう。
山にいるときのゆーやんは、嬉しそうに輝いていて、それだけでまた二人でトレッキングに行きたいと思わせてくれる。
歩いている時は結構辛いのに、終わってみるときれいな景色やおいしいご飯しか思い出せないから不思議。
こうして人は山にはまっていくのだろう。

今日のトータルトレッキング時間 約5時間 約13km

5日間のトータルトレッキング時間計 約30時間 約78km
一日平均6時間!こんなに歩いたっけ?

ありさ

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パタゴニアの自然に触れて

パタゴニア地方と呼ばれるアルゼンチン・チリの南部に到着したのが、
1月8日。南極の11日間を入れて、一ヶ月この地に居たことになる。
当初の予定は10日間。その後の変更して、14日間。
南極行きを決めたので、さらに変更して1ヶ月とどんどんこの地の滞在を伸ばしていった。

自分が世界一周に出た時の一番の目標は、
マチュピチュでもなく、ウユニでもなく、
この地パタゴニアを訪れることだった。
シーズンである夏に合わして世界一周ルートを考えていた。
この地に標準を当てるために。

と言っても雄大な自然があるだろうと想像していただけで、
見るべきものが何があって、何ができるかなんて全く知らなかった。
なので滞在も一体どれくらいあれば足りるのかさえ検討もつかなかった。

旅に出て日々、旅情報を得ていくと、
パタゴニアで行きたい場所というのがはっきりしてきた。

パタゴニア地方の南部にある、
ペリト・モレノ氷河、フィッツ・ロイ、パイネ、ウシュアイアだ。
そしてできれば南極と。

氷河を見て、いくつかのトレッキングをして、最南端の地ウシュアイアを目指す。

パタゴニアの旅の締めくくりとして感想をいくつか。

ペリト・モレノ氷河

ペリト・モレノ氷河

テレビで見てどうしても行きたかった場所。
氷河の上を歩くだけでも満足だったけれど、
大崩落が見たくてもう一度足を運んだ。

Big Iceツアーで氷河の上を歩くのは、本当にすごい経験だ。
南極に行っても氷河は触れないないので、ここまで体感できるものは他に無いはず!

ペリト・モレノ氷河

その氷河の大きさの計り知れなさに立ち尽くすしかない。
自然の成す力を大いに感じることができた。

フィッツ・ロイ

フィッツロイ

アウトドアブランド”パタゴニア”のロゴで有名だけれども、
それ以上にここのトレッキングは最高に気分がいい。
フィッツロイの雄姿は言うまでもなく、
歩きやすい道にとんでもなくおいしい水。
見所も多い。

ペリト・モレノ氷河と同じロス・グラシアレス国立公園にあるため、
氷河側で入場料を取っているから、こっちの山側は無料なのだろうか?
それにしても、全てが無料でここまで健全で、きれいな所は見たことが無い。
トレッカーのマナーも最高によく、まさに理想とするトレッキングコースだと思う。
パタゴニアの中で一番好きな場所であり、
またいつか必ず来たい場所。朝焼けが見たい。


パイネ国立公園

パイネの朝焼け

アルゼンチン側のロス・グラシアレス国立公園のすぐ南にある、
チリ側の国立公園。
4,5日のトレッキングから10日掛かるものまで、
トレッキングコースとして世界的に有名な自然国立公園。

とにかく多くの人が訪れる。
私たちは6日間掛けてWという有名なコースを試みた。
そこまで長いトレッキングをしたことがなかったので、
心配ではあったけれど、達成できてうれしい。

パイネは、結構ハードな道から簡単な道まで、コースとしてはおもしろい。
たまに単調な道もあり景色が数時間も変わらない所は、
荷物が重く感じられて結構きつかった。

そして、テントサイトが有料なのはいいが、その質が悪かったり、
騒ぎに来ている人がいたりと、ちょっと残念なことがある。
特に川で食器をダイレクトに洗って汚れを落としていたり、
あるサイトでは洗剤まで置いてある。
これには呆れてしまった。
一応案内地図には注意書きとして、川で洗うのは禁止と書かれているが、
上流で洗剤使ってどうするんだ!と怒りモードになってしまった。

フィッツロイでは入場時に管理事務所で一定の注意事項を説明される。
こういうちょっとした事が無いから、少しずつ荒れてしまうのかなと感じた。
訪れる人が多いからこそ、しっかりして欲しいなと思う。

しかし、朝陽に輝くトーレスを見た時の感動は何事にも変え難いなと思う。


ウシュアイア

ウシュアイアの港

世界最南端の都市。
ここまで来れば一息つけるかなと思っていたけれど、
すぐさま南極行きを決め、南極から帰ってきてもすぐさま出て行ったので、
地の果てまで来た感じがしなかった。
それでも旅のある区切りにはなるなと感じる。
もうそろそろ南米も終わりだなと。


1ヶ月のパタゴニア&南極。
日本に居る頃には敷居の高い場所で、なかなか踏み込めない感じを持っていたけれど、
行ってみると簡単にトレッキングができ、キャンプ道具も全部借りることができる。
その日に来て、その日に帰る事もできる。
自然に触れる事にそんなに構える必要はないんだなと知ることができた。

このパタゴニアでの自然体験は自分にとってとてつもなく大きな財産になったと思う。
日本に居た頃には、そこまで余裕を持って、これほどの大自然に触れることができなかったので、
ここまでの環境に身を置けたことに幸せを感じつつ、
いくつか挑戦できることに挑めてよかった。
こういう感覚を日本でもどこでも忘れないでいたいとつくづく思う。

ゆーじ

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淡い街並みに溶ける プエルト・ナタレス

小さな靴下が並ぶ窓

パイネ山群へのトレッキングの拠点となる街、プエルト・ナタレス。
数軒のバス会社、山道具屋さんを除けばほとんど何もない小さな街だ。
何もないのだけど、平屋建ての家が並ぶこの街を歩くと、心がゆったりしてきて、
散歩しているうちに自分が風景に溶け込んでしまったかのように感じる。
東京のように目的を持って早歩きしている人はいない。
毎日時間はたっぷりあると言わんばかりに、
住民の人々もゆったり目的なくぶらぶらと歩いている人が多い。
誰かに見てもらうために過度に着飾ったり、明日の商談を気にかけて眉間に皺をよせたり、
人との待ち合わせ時間ぎりぎりに電車に乗ってハラハラ時計を見たり、そんな人は一人も見当たらない。
ただただ小さな街の変わらない日常を楽しんでる、街の人々はそんな表情をしながら歩いている。
この、気取らない空気の中で地元の人々に紛れながら歩くのが好きだ。

花と同じ色のペイント

中心部の外れの方まで歩くと、すぐに住宅街が広がる。
家々の壁は、淡いやさしい色をしている。
家のたたずまいがこんなにやさしい表情を見せるなんて知らなかった。

プエルト・ナタレスの港

港まで歩いてみる。
小さな漁船が並んでいた。
寒い寒い気候の街でも漁師は毎日漁に出る。
写真を撮っていると「どこから来たんだい?」と話しかけられる。
この地方の人々のスペイン語は独特のアクセントがあって言葉が転がるように話す。

散歩に疲れると、お気に入りのカフェで一休み。
ここちよい街並みとお気に入りのカフェ。
充分に充電をして、次の街へ。
なぜか住んでいるような気分になる、不思議な街だった。

ありさ

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一日中待ちと移動の日

プエルト・ナタレスの家

移動日。

明日10時半までのんびりして、プエルト・ナタレスからプンタ・アレナスへバスで。

空港はプンタ・アレナスまでの途中にあるため、
アレナス行きのバスは途中で空港に立ち寄ってくれる。
お昼過ぎには空港へ到着。

町には何もなさそうだったので、サンティアゴ行きの飛行機まで時間を潰す。
と言っても出発は夜の11時…。

かなーーりの時間がある。

夜までにいくつか出発する便があったので、
何度か変更をトライしたけれど、満席で変更はできなかった。

というわけで空港でだらだらと夜まで過ごす。
WiFiがフリーだったので、よかった。。。

そして、深夜にはサンティアゴに到着。
この空港は24時間稼動で、安全(だと思う)。
席を確保して朝まで寝ることに。
同じ様に寝ている人もいっぱい。
長い椅子全部確保している人はうらやましいかな、ぐっすり眠っているんだろうな…

ゆーじ

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猫の似合う街 バルパライソ

朝、サンティアゴ空港を出発し、まずバスターミナルへ。
そこからバスで2時間で港町ビーニャ・デル・マルに到着。
コレクティーボ(タクシーみたいな乗用車)に乗り、日本人宿「汐見荘」を目指す。

宿に到着してしばらくすると、魚市場から帰ってくる旅人たちが多数。
どうやらみんな朝から市場に行き、新鮮な魚を仕入れてきて自分たちで料理しているようだ。
今から市場に行くのには遅すぎるので、今日は近所で仕入れた貝で我慢。

思う存分魚貝を味わうのは明日からという事にし、
宿の旅人に誘っていただき、電車に乗って隣町のバルパライソへ。
迷路のように入り組んだ歴史のある美しい街並が世界遺産にも登録されているこの街は、
カラフルな壁に描かれたグラフィティで有名。
バルパライソの駅に到着すると、丘にへばりつくように建物が並んでいるのが分かる。

ケーブルカーで丘を上る

グラフィティの多い地区は丘の上の方と聞いていたので、ケーブルカーで斜面を上ることにした。
地図を見ながらこのケーブルカー乗り場を目指したものの、
もし前を歩いていた地元っ子達が小さな路地を入っていかなければ乗り場に気づかなかっただろう。
そんな奥まった場所にあるのに、当たり前のように結構頻繁に運行されていて驚いた。
約120年前から動いている年代物のケーブルカーは、
大きな音を立てながら急な斜面をかなりのスピードで上ったり下ったりしている。

バルパライソの港を望む

丘の上からはチリ最大のバルパライソ港が見えた。
ここから南極を巡る豪華客船も出港している。

猫がまどろむ

壁画と同じポーズの猫

丘の上はやわらかな色で塗られた建物が並び、小さなカフェや雑貨屋やレストランが集まっている。
こういう坂の多い港町には猫が似合う。
居心地よさそうにまどろむ猫を見ると、そんな風にそこに居付きたくなる衝動に駆られる。

女性らしいグラフィティ

アメリカン・コミック風のグラフィティ

鮮やかなグラフィティ

個性的な雑貨屋を覗きながら歩いていると、所々でグラフィティを発見。
若手アーティストの作品と思われるグラフィティ達は、夢があってエネルギッシュ。
街全体が美術館みたいでワクワクしながら一つ一つの作品から元気をもらった。
今日は街全部を見られなかったので、また今度じっくり来てみたい。

ありさ

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