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2010年12月

マチュピチュを後に

マチュピチュ遺跡内にはリャマが住んでいる。
数匹のリャマがなんだか一箇所に固まっているように見えたので、
行ってみようとするともう閉園だそうだ。
5時までって知らなかった…

マチュピチュの中に住むリャマ

仕方なく遠目にパチリ。

遺跡を去る時、もうほぼ誰もいない遺跡内で、
クリストファー君は”Hasta Luego Machupichu!!(またね、マチュピチュ!)”と叫ぶ。

うん、また来たい。


バスに乗ってマチュピチュのふもとにあるアグアスカリエンテスの町に行く。
こんなにも高い山の上に、あんな町を築いたのか…
下から見てもどこに遺跡があるのかわからない。

インカの人々と同じ様にインカ古道を歩き、マチュピチュに向かう。
苦労してこそ神聖なる場所に辿り着けるという意味を実感できてよかった。

バスでアグアスカリエンテスに到着すると、
町の名前”温かいお湯”の通り、温泉を目指す。
クリストファー君は、電車までの時間があと2時間くらいしかないので、
レストランでゆっくりしようかと思っていると言ったけれど、
私達は温泉に行くわ~って言うとびっくりする。
それでも一緒に温泉に行く事にしたみたいだ。

アグアス・カリエンテス

歩いて町の上まで坂を上って行き、
今日も歩き尽くしだねと3人ではぁはぁ言いつつ急いで向かう。
激しい流れの川沿いに温泉はあった。

大きいプールに何人もの人が浸かっている。
やっと歩きつかれた体を休めることができる~!

多くの人が浸かっている温泉は、下が砂利でお湯は少しぬるめ。
気がつかなかったけど、下の方に行けばもっと熱いお湯があったらしい。
外の気温が寒いので、一度浸かったお湯からあまり外に出たくなかったもので…

まあリラックスしたところで、
すぐに着替えて電車の駅へ向かう。

帰りは電車なので楽チン。
さすがに来た道、インカ道を歩いて帰るなんてきつそうで想像できない。
まあそういうツアーは無いみたいだけれど。

駅には同じグループのみんなが集まっていて、
マチュピチュ全景を見たのか?と聞いてくる。
他のみんなはお昼には遺跡を出て、アグアスカリエンテスで昼食を食べていたらしい。

帰りの電車

電車はバックパッカークラスの一番安いもの。
でも、お茶とお菓子のサービスがついている。

行きの初日の朝に休憩したオリャイタイタンボまで、電車で。
そこからは待っているバスに乗ってクスコの町へ。
ツアー全てがきちんとやってくれたので、ストレスなくとても楽に移動できた。

クスコに着く頃には0時を過ぎていた。
クスコの町の階段を上るのもだいぶ楽になっている。
足早に宿へ。
ようやくベットでぐっすり眠れる。

とてもいい4日間だったなと
少し興奮気味でなかなか寝付けなかった。

マチュピチュを目指した旅はようやく終わった。

ゆーじ

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クスコの台所でおいしいもの探し

クスコの市場

庶民の台所、クスコの市場へ。
先住民のおばちゃん達が、自慢の帽子を被り、長いおさげを揺らしながら買い物をしている。

民族衣装を着た女性 クスコ

帽子の形、髪飾り、服やタイツの色、コーディネートが様々。
日本だと歳を重ねるにつれて地味な色を着る傾向があるけど、ここの人達は鮮やかなピンクや青でも、自分に似合う色を着る。
いつまでも花畑を飛び回る蝶のような華やかさがある。

セビーチェ クスコの市場

活気溢れる食堂街を一周して腰掛けるのは、やっぱりセビチェ(シーフード)のお店。
クスコは内陸にあるので、リマのように生の魚や貝は食べられないけど、
湯通ししたものを食べられる。
レモンたっぷりの味付けは変わらない。
口の中いっぱいすっぱくしながら海の幸を味わう。
締めはそのセビチェでダシを取ったスープ。
懐かしい、煮干しとカツオダシの味。

薄いクッキー クスコの市場

パン屋さんの並ぶ一帯をうろうろしていると、パン屋のおじさんが味見するように薄いものを差し出してきた。
かじってみると、ほんのり甘くてクッキーとパンの中間のような感じ。
小腹が空いたときに紅茶といただいたらおいしいだろうな。

フルーツミックスジュース クスコの市場

穀物を試食して喉が渇いたので、果物が山済みにされている区画へ。
ここは果物屋さんでなく、絞りたてのフレッシュジュースを飲ませてくれるジュース屋さん。
何十ものメニューの中からミックスジュースをオーダーしてみる。
瑞々しい作りたてを味わうと、お店のお姉さんが空になったグラスに並々もう一杯継ぎ足してくれる。
二杯目も飲み終わると、バナナが入っていたこともあってもうお腹がぱんぱん。
お姉さんはミキサーを指さし、「まだ残ってるよ」と合図してくれるけど、もう充分ですと、三杯目は断った。
ちなみに隣の店で飲んでいたお兄さんは四杯飲んで涼しい顔をしていた。
ここのジュースは一杯いくらという料金設定ではなく、ミキサーで攪拌した分量全部、一杯分の料金で飲み放題のようだ。
太っ腹!

チョコ屋さん クスコの市場

最後にチョコレート屋さんへ。
優しい物腰のおじさんが、丁寧に丁寧にそれぞれのチョコの特徴を説明してくれる。
こういうおじさん、日本の商店街にもいるなあ…。
人柄に惹かれておすすめのコーヒー豆も購入。

マチュピチュチョコ

宿に戻ってチョコの蓋を開けてみた。

12画の石の形!

すると、中からカミソリすら通さないと有名なクスコの12画の石組みが登場。
サプライズプレゼントをもらった気分で嬉しくなった。

ありさ

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謎の棚田と塩田へ

パナマの宿で出会った旅人に見せてもらった塩田の写真が気になり、
クスコ郊外の「マラスの塩田」へ行くことにした。
ここへは交通手段がないので、タクシーをチャーターするか、ツアーで行く事になる。
試しにインカ古道トレッキングを申し込んだ旅行会社で聞いてみると塩田の他に、
モライというインカ時代の農業試験場に行く1日コースがあると言うので、そこで申し込むことにした。

集合場所で観光バスに乗り込むと、車内はペルー人観光客でいっぱいだった。
どうやら向かう先は、地元の人がちょっとした遠足として訪れる場所のようだ。

糸を作る

クスコを出発して1時間くらい経つと、休憩ということでバスが停車。
目の前の建物に入ってみると円形に椅子が並んでいて、民族衣装を着たおばちゃんが織物の説明を始める。
アジアの格安ツアーで強制的に土産物屋を回らされるのと同じ状況。
でも、織物の説明は意外と興味深くて聞き入ってしまう。
動物の毛を糸にすることからはじめて…

自然染料を煮出す

きれいに染まるように温度を調節しながら自然染色する。

チチャモラーダ色に染まった糸

紫トウモロコシからは、発色のよい鮮やかな紫色の糸ができる。
その他、花びら、種子、青菜、木の皮、サボテンなど様々な原料が使われる。
塩やレモンを入れると色が変わる実験も見せてくれて、科学の授業のよう。

買い物タイム

説明が終わると、お決まりの買い物タイム。
先ほど、丁寧な作業工程を見せてもらった後なので、買う人も多い。

モライ遺跡

再びバスに乗り込み、さらに30分くらい走ったところで最初の見所、モライ遺跡に到着。
闘牛場のような円形の段々畑はとにかく大きい。
ここでは、インカの人々が高低差(温度差)を利用して、作物の育ち方の実験をしていたという。
ただ、考古学者によっては、円形の劇場であったと推測する人もいて、実際のところはまだ謎のままだそう。

モライ遺跡の中央 よいエネルギーが集まっているそうだ

ガイドさんによると、中央部にはよいエネルギーが集まっているということなので、
皆でよいこらしょと一番底の中央部へ降りていく。
うーん?

モライ遺跡 インカの階段を上る

よいエネルギーかどうかはよくわからないまま、降りてきたからには帰らなければいけない。
再びよいこらとインカの階段を登る。

マラスの塩田

再びバスに乗り込み、30分ほど走ると、車窓に白いものが見え始める。
アンデスの渓谷から湧き出る塩水を利用した広大な塩田だ。
海から遠く離れた山奥で、そしてこの場所だけで、なぜ塩水が湧き出るのか、
ガイドさんも明確な答えは分からないという。
昔ここが海だったとしたら、ここだけじゃなくて近隣で塩が取れてもいいはずだし…。
アンデスの山奥で取れたからこそ、インカ時代には貴重なものとされ、帝国が管理し分配していたという。
現在、塩田は山の上に住む住民達が所有しているそうだ。
塩の生産は乾季の5月~10月頃に行われるそうで、私たちが訪れたのは雨季だったので作業風景は見られなかった。

マラスの塩田 雨季

乾季に塩田に溜まった水が天日に干されると、塩が表面に現れるそうだ。

ラードを混ぜた塩 マラスの塩田

塩田で取れる塩の種類は、5種類だそう。
そのうちの1種類を精製してヨードを混ぜた食塩が売られていた。

朝の8時に集合し、15時には帰ってくるお手軽ツアー。
なんだかあっけなく終了した感じもするけど、たまにはこんな楽チンツアーもいいかも。

ありさ

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アマゾンの秘薬・アヤワスカを飲む

ペルーに入る前から何度も聞いた幻覚作用をもたらす植物「アヤワスカ」。
アマゾン川流域で自生するつる植物で、これと他の特定の植物を加えて煮出した黄土色の液体を飲むと、
激しい嘔吐とともに「ビジョン」と呼ばれる何らかの視覚的イメージを見る。
アマゾン西部の先住民の人々は、この植物を儀式や民間療法で用いてきた。
この儀式を司るのが「シャーマン」と呼ばれる超自然的存在と接触・交流・交信する人だ。
沖縄の御嶽(うたき)のような存在と言ったらよいかもしれない。
長期旅行をしている旅人の多くが、ペルー北部のシャーマンが住む村へ行って服飲している。

人によって何を見るかは様々だけど、自分の過去・現在・未来が見える事もあるらしい。
特に私には「未来」が気になった。
見えるなら、見てみたい。
住所不定無職の宙ぶらりんな今の状態が心の奥ではどこか不安で、
誰かに「それで大丈夫」と言って欲しかったのかもしれない。

でも、それを飲むためだけに北部のその村までリマから何十時間もかけて行こうとは思わなかった。
もしそれが自分にとって本当に必要なら、いつか自然と機会がやってくるだろうと思っていた。
そうしているうちに、ペルーの旅・最後の訪問地であるクスコにやってきた。
きっと縁がなかったのだと思っていた。
それが、インカ古道トレッキングで一緒だった旅人の話を聞いて変わった。
クスコにもシャーマンがいる事を知ってしまったのだ。
彼女はアヤワスカは飲まずに、シャーマンにコカの葉占いだけをしてもらったそうだが、
自分の身の回りのことについて言い当てられ、
今の自分にとって必要なことも教えてもらったと言っていた。

シャーマンショップ

後日、その人の話を頼りにアルマス広場周辺を歩いてみると、シャーマンがいるというその店は見つかった。
その店ではアヤワスカ・セレモニーを毎日開催しているという。
その店で行うのではなく、夕方、クスコ郊外の専用の場所へ移動し、帰ってくるのは翌朝になるそうだ。
料金を聞いてみると、びっくりするくらいの外国人料金だったけど、
この機会を逃すと二度と出会うことはないかもしれない。
ゆーやんは全く興味がないというので、私だけ、参加することにした。

アヤワスカは嘔吐を促す作用があるため、当日は朝食後、水以外のものを口にしてはいけない。
当日はお昼くらいから早くもお腹をぐぅぐぅ言わせながら、夕刻、ひとり、集合場所へ向かった。
前日は6人くらいの欧米人観光客がお店の前に集合していたけれど、その日の参加者は私一人だった。
その日は緊急に瞑想のお客さんが入ったそうで、瞑想が終わってからアヤワスカの儀式を開始するとの事。
瞑想のお客さんって、変なグループだったらどうしようとちょっと不安になりながらも、
シャーマンの奥さんとタクシーに乗り込み、セレモニーの場所へ向かう。
クスコの街から山を10分くらい登った所で車を降り、街灯のない真っ暗な田舎道を少し歩くと門の前に到着した。
大きな門を入ると、手前にシャーマン家族の家があり、奥に円形の建物があった。
そこが、セレモニーをする場所だ。

瞑想の空間

20時、赤ちゃんを連れた若い夫婦と旦那さんの両親がやってきた。
今日の瞑想は、具合の悪い赤ちゃんのお払いをするためだという。
私も瞑想に参加して構わないとの事なので、ご一緒させてもらうことにした。

真っ暗な会場で、シャーマンが参加者に蝋燭を点すように指示する。
1つ、また1つと蝋燭が燈ると、ようやく会場の中が見えてきた。
目の前には円形の台があり、その上に三角の台、さらにその上に三角の台が
ピラミッドのように重なっているのがわかった。
その台の周りをゆっくり回りながら、シャーマンは呪文のようなものを唱えたり、歌を歌ったりする。
赤ちゃんを抱いた母親や家族も、時折シャーマンに指示されて台の周りをゆっくり回る。
その後、長い長い沈黙の時間。
皆で赤ちゃんの病が治るように瞑想する。
再び呪文や歌を歌った後、台の上に置いてあった水を参加者全員で少しずつ飲み、赤ちゃんに含ませる。
その水は祈りのこめられた聖なる水であるらしく、持ち帰り用にペットボトルに移され、
シャーマンが毎日朝昼晩、赤ちゃんの唇にその水を含ませるように指示していた。
こうして、約一時間の瞑想の儀式は終了した。

シャーマンの呪文には「インカ」や「マンコカパック」などインカにまつわる言葉が含まれていたので、
インカ時代から受け継がれる儀式なのだろう。
現代においても病気になった時に悪魔祓いや厄払いをする文化がある、
ということは頭ではわかっていたけれど、実際に目にすると驚きだった。

私達は身体が悪くなるとすぐに近代医療に頼りがちだけれど、「病は気から」という様に、
本当は心への栄養が一番効果があるのかもしれない。
身近な人の祈りの力、愛情が一番の薬。
もちろん近代医療も必要だけど、「治療は医者に任せておけばいい」のではなく、
心への栄養が一番効果があるということを忘れずにいたいと思う。
今回、瞑想に参加させてもらい、そのことを改めて実感した。

アヤワスカ・セレモニーがはじまる

瞑想が終わると、会場には私ひとりが残され、すぐに違うシャーマンがやってきて準備を始めた。
シャーマンは入ってきた時はTシャツ姿だったけど、その上からそれらしい伝統的な服を被り、
私に「準備はいい?」と尋ねた。
私が頷くと、身体のお払いをするから帽子と服を脱ぐように言う。、
私の身体から何かを外に出すようなしぐさをしながら全身に香水を塗られる。
その後、シャーマンはトレイに山積みにされたコカの葉を燃やし、
黄土色の液体が入ったペットボトルをシャカシャカ振りはじめた。
下のほうに沈殿していた濃い液が平均的に混ざると、それをコップに並々と注ぎ、私の方へ持ってきた。
私はそれを受け取ると、一気に飲んだ。

まずーーーーーーい!!

一気に飲まないと飲めない味だ。
シャーマンもタバコをふかした後、アヤワスカを飲んだ。

30分くらいすると、目の裏がチカチカしだした。
手術台の光がいっぺんに照らされたような、
歯医者で座っている時に光がまぶたの上に当たっているような、強烈な明るさだ。
眩しいと思っていると、光は流れるように形を帯び始めた。
手で万華鏡を回しながら覗いた時のように、形がどんどん変わっていく。
でも、万華鏡のように角ばった形はひとつもなく、すべての形がアメーバのように丸みをおびていて、
アメーバのように自在に形を変える。
ああ、でもとにかく眠い。
そして、胸のあたりが気持ち悪い。
シャーマンは歌を歌っている。
そして何かを吐き出すようにシュッシュッシュッシュッと息を吐いている。
なんだかゆらゆらしてきて、私はいつの間にか眠っていた。

どれだけ時が経ったかわからない。
寒さと強烈な吐き気で目が覚めた。
用意されていたバケツに全部吐いた。
朝から何も食べていないので、アヤワスカだけが出てきた。
その時「私にはアヤワスカは必要ない。吐いてしまえばもう気持ち悪くなくなるし眠れるんだ」そう思っていた。
全部吐いてしばらくすると、シャーマンが近づいてきてビジョンは見えたか聞いてきた。
私が「ビジョンは見たけど、未来は見えなかった」と言うと、
「もう1回飲んだほうがいい」と言う。
私が「もう飲みたくない」と言うと、「これは必要なんだ」と言う。

そして、今度はグラス半分の量のアヤワスカ。
また、一気に飲み干した。
しばらくたって、身体が熱くなってきた。
暗闇の中にイメージが浮かび上がる。
真っ暗な中、白い色だけ光る部屋にいるように、蛍光色の線が浮かぶ。
メキシコで見たような愉快なガイコツがまぶたの裏一面に現れては形を変えていく。
シャーマンが歌を歌う。
シュッシュッシュッシュッ。悪いものを払い落とす息遣い。
そのうち、また私は眠りに落ちた。
気持ち悪くて目が覚め、また全部をバケツに吐いた。
シャーマンは「もっと飲む?」と聞いてきたけど、「もう寝たい」と答え、横になった。

アヤワスカ・セレモニーの空間

次に目が覚めたのは、朝だった。
シャーマンはまだ寝ていた。
辺りは明るく、鳥がさえずっていた。
どこか遠いところへ旅をした後、夢から覚めた気分だった。
口の中にはアヤワスカの苦味と渋みが少し残っている。
ああ、帰ってきたんだな、と思った。

結局、ちまたで言われているような、過去も現在も未来も、私には見えなかった。
ただ、クスコへの帰りの車の中で思った。
私にはものすごく大切な人達がいて、とても恵まれている。
今、満ち足りている。
未来が見えなくても、それで、充分だ。
全部吐いたせいか、身体がすっきりしていた。
余計なものが全部出て行った気がした。

アヤワスカのビジョン

自分にはビジョンが見えたけど、絵描きでもアーティストでもないので、私がそれを表現することはない。
だから、私にはアヤワスカはもう必要ないし、二度と飲むことはないだろう。
ただ、今まで理解できなかった、幻覚作用の中から生み出されるアートの世界が少しは理解できるようになったかもしれない。

アヤワスカを飲まなくても、人生の中で誰でもスピリチュアルな体験をしたことがあると思う。
感謝の気持ちで満たされ、何かに包まれているような満ち足りた気持ちになる時。
思い返してみると、私が何かスピリチュアルなものを感じる時、
それは心が芯からゆったりと解き放たれ、自然と一体化した時だった。
いつもそのような状態でいられたらいいかもしれないけど、修行が足りないのか、
そういう時は人生でも数えられるくらいだ。
アヤワスカを飲んでその状態になる人もいるらしいけど、私は違った。
いつか、何が自分に必要か、わかる時がくると思う。
その時まで、急がず、ゆっくりと、着実に、歩いていきたい。

シャーマンの神棚 黄土色の液体がアヤワスカ

中央のペットボトルに入った黄土色の液体がアヤワスカ。
クスコのシャーマンが気になる方は、シャーマンショップへ。

ありさ
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【こんな国でした】14カ国目 ペルー

滞在期間:34日間
主な滞在先:チクラヨ、カハマルカ、ワンチャコ、リマ、ワカチナ、ナスカ、アレキパ、プーノ、クスコ、マチュピチュ

●ありさ
中米を旅行中、南米から旅してきた人々に「ペルーは面白いよ!」と聞いて楽しみにしていたペルー訪問。
実際行ってみると、ご飯がおいしく、インカ文化は奥深く、先住民インディヘナの人々特有の暮らしがある。
インディヘナの人々はどこへ行くにも虹色の布を背負っていて、
その中には赤ちゃん、市場で買った野菜、商売道具などが詰められている。
手馴れた手つきで布を広げたり背負ったりする様は、まるで手品のようだった。

そして、なによりもペルーには観光名所が多い。
石畳の美しいインカの都クスコ、巨大な謎の地上絵をセスナから眺めるナスカ、
葦でできた浮き島で暮らす人々を訪れるチチカカ湖、バギーで遊べる砂漠など。
どこに行っても「面白い」が溢れていた。

訪れる場所ごとが見所で、ペルーの旅はハイライトづくしだったけど、
中でも一番印象に残っているのはやはりマチュピチュだ。
インカの人々が使っていた山道を3泊4日かけて歩き、
ようやく霧の中に佇む空中都市を目にしたときの感動は強烈だった。
バスで簡単に遺跡の目の前まで行くこともできるけど、
一歩一歩足を進めながらマチュペチュへの想いを高めた後で見るとのはちょっと違うかもしれない。

マチュピチュへ行く拠点となる街クスコでは、シャーマンにも会った。
アマゾンの秘薬アヤワスカを飲み、身体に溜まっているものをすべて吐き出してみて気づいたのは、
自分にとって一番大切なものだった。
そして、偶然ながら病気を治すための黙祷にも参加させてもらい、
シャーマンがいる地域では、
今なお人々が彼らを中心として内面や身体のバランスを保っていることに驚いた。

●ゆーじ
ペルーといえば、マチュピチュやナスカの地上絵、チチカカ湖と日本でも有名な観光国。
私たちの世界一周旅行の中でもハイライトであり、
訪れるのをとても楽しみにしていた。

マチュピチュは中でも訪れたい所の上位にあり、そこを訪れるために選んだ手段が、
一番印象的な思い出となったインカトレッキング。
4日間かけてマチュピチュ遺跡まで歩くというもの。
山歩きの経験がほとんどないので、心配だったけれど、
2人ともこなす事ができた。とんでもなく気持ちのいい達成感。
山を歩くのはアメリカ以来だったので、自然にも触れる事ができて大満足だった。

このトレッキングにしても、ナスカやアレキパなどのツアーのように、
かなりツーリスティックでどこに行くにも不便がなく、きちんとした対応を受けることができた。
最初はもっと旅するのが大変な国、秘境のような所がある国と想像していたけれど、
そんなこともなく、すんなり見て周ることができた。
見所も大変多い、まさに観光大国。
その点で少し物足りなさを感じてしまった。
もっと田舎などを訪れてみたいなと感じる。


☆この国を表す1枚 - ありさ

チチカカ湖 葦の浮き島で暮らす人々

よくも悪くも観光立国。
観光客は見たいものを見ようとし、地元の人々は観光客が見たいであろうものを見せてくれる。
おかげで観光するには不便がないけど、ペルーの素顔に触れたければ観光地以外の場所に行くべきなのかも。

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