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[24カ国目 フィンランド]ヘルシンキ

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ヘルシンキを訪れ、北欧3カ国を巡り思うこと

去り難いサンクトペテルブルクを後にして、フェリーで再びヘルシンキへ。

この街に対する自分の持っているイメージは、
ほとんどがアキ・カウリスマキの映画の世界。
その世界は、毎日がどんよりと暗い。
フィンランド人は気難しそうで、あんまり笑っていない。というもの。
(実際にサンクトペテロブルグ行きの船で出会ったフィンランド人は、
自分の国ながらフィンランド人はいつもむすっとしていて、酒を飲まないと笑わないと言っていた。)
確かに街を歩いていて、気軽に陽気に声を掛けられるわけでもなく、
街中でみんながわいわいとくつろいでいるわけでもない。
単なる旅行者の目なので、真相の程は定かではないけれど。

やはり一番の原因は、”寒さ”からくるのだろうかと短絡的に思ってしまう。
そもそも北極圏に程近い所に人が暮らしているだけでも大変だというのに、
これだけ寒いと南米の人々のような陽気さは産まれないだろうかなんて勝手に想像する。
北欧は天気により左右される。
夏以外の曇りがちな、灰色の重い空を見ているとやっぱり暗い気分になる。
夏はどんな感じになるのだろうか。みんな夏が待ち遠しくてしょうがないのかな。

とはいってもヘルシンキの街は、映画や曇り空からくるイメージよりもずっと明るくて活気ある街だった。
カウリスマキの映画のラストのほのかな明かりではなくて、ずっと活発な明るさだ。

港からほど近い屋内市場は、野菜や肉、魚を売る市場なのだけれど、何かが違う。
陳列されているモノがどれもこれもおいしそうなのだ。
サーモンからキャビア、イクラなどの魚介類から多種類のチーズ、清潔感漂う肉や野菜売り場。
ヨーロッパの野菜は色がきれいすぎてびっくりする。

市場の八百屋さん


スープのお店やお寿司屋さんは地元の人や観光客で賑わっている。
そして、サンドイッチが安い。
2ユーロという価格で食べ物が食べれるなんて、
北欧の中ではあり得ないくらいの事だ。


フィンランド、スウェーデン、ノルウェーと北欧三カ国を巡ってみた。
物価が高いのであまりゆっくりと滞在はできなかったけれど、
北欧がどんなところなのか、自分の持っているイメージとどれくらい違うのか、
そういったことを感じに行きたかった。

当初は北欧の国々は全部同じような国だと思っていたけれど、
国ごと、都市ごとに全然違う特徴があって、正直驚いた。
フィンランドのヘルシンキは、雑貨の店が多く、センスがいい。
かわいらしいトラムがちょこまかちょこまか町中を走っていて、なんだか絵になる街。

ヘルシンキの街並み


スウェーデンのストックホルムの街並みは、一番洗練されていると思う。
ヘルシンキよりも規模が大きく、新しいものと古いものが交じり合っている。

ノルウェーのオスロは、一番異質な感じがした。
最初は北欧の中で一番の大都市かと思っていたが、
街の規模は小さく、人通りもあまり無い。
ただ寒さと物価の高さが目立った街だった。

と簡単に書いてみたけれど、そこまで人々に触れていないし、
まだまだ目に見えない国ごとの違いは多くあるのだろうと思う。
あまりの寒さに、夏の北欧がどれだけ違うのか見てみたいなとつくづく思う。

ゆーじ
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映画のロケ地『かもめ食堂』へ

ヘルシンキに来たらぜひ行きたい場所があった。
二人ともが大好きな映画『かもめ食堂』の舞台となったレストランだ。

今日はそのレストランに行ってみようということになり、
せっかくなので道中にヘルシンキ市内の至るところにある映画のロケ地にも寄りながら行ってみようということになった。
市内を走る路面電車、
フィンランド人建築家アアルトが設計した本屋さん、
デザインショップが並ぶエスプラナーディ通り…。
映画の舞台となった場所に身を置いてみると、映画の登場人物とばったり出くわしそうな気がする。

かもめ食堂 外観

かもめ食堂は、中心部から離れた下町にあった。
地元の人だけがまばらに通る店前の感じも、映画そのままで嬉しくなる。
映画では日本食レストランの設定だったけど、実際のお店は「カファヴィラ スオミ」というフィンランド料理のレストランだ。
レストランの入り口には“SUOMI”という名前の下に「かもめ食堂」と日本語で表記してある。

かもめ食堂 内部

店内に入ると、お昼時とあって地元の人で満席。
席が空くのを待ってから着席すると、日本語のメニューを出してくれた。
日替わりランチのメインが選べたので、ゆーやんはカツ、私はサーモンを注文し、
待っている間に店内をくるりと見回してみた。
映画の時は殺風景なほどシンプルでモダンな印象の店内だったけど、今は装飾が増えてごちゃっとしている。
レジの位置も映画の設定とは変わっているし、店内の照明も映画より暗いので、
「映画そのまま」を期待して来るとちょっと違う。

かもめ食堂 ランチ

でも、ご飯がほんとうに、ものすごくおいしくて、地元の人に愛されているお店であることが分かってよかった。
気取った冷たい雰囲気のお店じゃなくて、ちょっと手の凝った家庭料理が心をあたたかくするお店でよかった。

映画を観た時はストーリー展開に心が奪われていたけど、実際にロケ地を巡ってみて、
この映画にフィンランドやヘルシンキへの郷土愛がどれほど凝縮されているかを実感した。
映画に出てきた風景や街並みは、架空のものじゃなくて、日常の、いつも通りのヘルシンキだった。
日常がそのままで美しい街なのだと思う。
実際にお店を訪れた今も、ヘルシンキには映画に出てきた「かもめ食堂」があるような気がする。
それくらい、あの小さな食堂をめぐる心温まるストーリーはヘルシンキという街になじんでいる。

広告もかねて映画では、食器はイッタラで統一され、テーブルや椅子等の家具はアアルト製品、洋服にはマリメッコが使われているそうだ。
どれもフィンランドが誇るデザイナーのブランド。
お皿やカップという細部に至るまでフィンランドという国がぎゅっとつまった『かもめ食堂』。
もう一度観てみたら、きっといろんな箇所に「とっておきのフィンランド」を見つけられると思う。

ありさ

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コスプレ・デパート?

宿への帰り道、ヘルシンキの中心部を歩いていると、すれ違う人達が黄色い袋を提げているのに気づいた。
歩くうちに黄色い袋人口はどんどん多くなり、あるデパートの前で最大になった。
デパートの壁からは袋と同じ黄色の大弾幕がひらひらと揺れている。
大弾幕のフィンランド文字は読めないけど、どうやら期間限定の一大セール中のようだ。

余りにもたくさんの人が黄色い買い物袋を提げていたので、
どんなに大きなセールなのか気になってデパートの中へ入ってみた。
店内は人ごみに溢れていてまっすぐ歩けないし、試着室やトイレは長蛇の列、
普段ひと気のないはずの家具や食器コーナーにまでたくさんの人だかり。
最初は買うものもないからとすぐに立ち去ろうとしたのだけど、あるものが目に入ってびっくり。

それは、こちらの店員さん!

コスプレ・デパートの魔女さん

セールのテーマカラーの黄色を使った衣装で魔女にコスプレ中。
肩にカラスが乗っていて芸が細かい。

楽しくなってきて店内を捜索してみると、コスプレ店員さんがいっぱい。

コスプレ・デパートのミツバチさん

コスプレ・デパートの美人さん

猫、ウサギ、プリンセス、海賊、ミツバチ、西部劇、ねずみ小僧、仮面舞踏会風…。
ヒゲを描いたり、しっぽを付けたりと、コスプレも中途半端じゃなくて本格的。

店員さん探しをしているうちになんだか気分が盛り上がってきて、ついつい洋服を買ってしまった。
すごいわ~コスプレパワー。
それにしても、セールでコスプレするのはこのデパートだけなのかな?
それとも、フィンランドでは恒例行事?

日本のデパートでは隅に追いやられがちな男性服売り場が、
ここではエスカレーターを上がった2階にあるのもカルチャーショックだった。
男性もおしゃれしてこそ、街が華やぎ、経済が活性化するんだろうな。

ありさ

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シンクロスケートって何?

泊まっている宿の近くにあるスケートリンク付近に、一昨日から大型バスがどんどん停車するようになった。
これは何かの大会かもしれないから、見にいってみようと昨日会場へ行ってみた。
すると、この大会が「シンクロナイズドスケーティング」の世界大会で、
昨日の分のチケットは売り切れていることが判明。
「いや~、売り切れなら仕方ないね」と言いながら、疑問がひとつ。

シンクロナイズドスケートって何?

フィギュアスケートは大好きで試合を観にいったこともあるけれど、
「シンクロナイズドスケート」なんて聞いたことがない。
宿に戻って調べてみると、なんと男女混合の16人でフィギュアスケートをする団体競技らしい。

16人!

日本ではまだまだ知名度が低いけれど、北欧、北米ではかなりの人気を誇るスポーツで、
次回2014年(ロシアの)ソチオリンピックの競技種目化にむけて検討されているそうだ。
そして、世界大会は毎年開催されているけれど、毎年開催国が異なることがわかった。
フィンランドで、しかも泊まっている宿から徒歩5分の場所で開催されているのはかなりラッキーだ。
こなさなければいけない技が決まっている昨日のショートプログラムに比べて、
今日のフリースケートでは自由な演技が見られる。
しかも、今回の大会には日本選手団も参加しているとの事で、もう行くしかないでしょうという事で、
当日券の売り出し時刻ぴったりにチケットを買いにいった。

当日券の残りは11席。
フィンランドではそんなに人気のスポーツなのかなぁ、と思いながら昨日のショートプログラムの結果を見ると納得。
1位も2位もフィンランドのチームだった。

フィンランドがんばれ~!

会場に入ってみると、観客席はフィンランド国旗で埋め尽くされている。
顔に国旗をペイントしている人達や音楽隊もいて、まるでサッカー観戦みたいだ。

シンクロスケート チェコスロバキアチーム

歓声の中、最初のチームが氷上に足を踏み入れる。
同じ衣装を身に着けた16人が、スケートリンクをくるりと半周し、真ん中でポーズ。
音楽が鳴り始めると、集団のまま、流れるように動き出す。
集団で滑りながらも一列になったり交差したりと体勢が変わる。
前に観にいったフィギュアスケートはシングルだったので、スケートリンクがとてつもなく広く感じたけど、
16人が塊で動くとリンクが小さくさえ感じる。

チームのうちの誰か1人が上手すぎても、下手すぎてもいけない。
皆が同じレベルで、息をそろえて、一体化しないときれいに見えない。
ペアなら男性が片手で女性を持ち上げるリフトも、3人が呼吸を合わせて土台を作り1人を持ち上げる。
演技が終わった選手達が、達成感いっぱいの感極まる表情を浮かべて円陣を組んでいるのを見て、
この競技はシングルやペアとは全然種類の違うものなんだと思った。
これは、16人全員で闘うスポーツだ。
世界選手権というこの場に来るまでに、どれだけのドラマがあったんだろう。
初めのチームを見終わって、気がついたら猛烈に拍手を送っていた。

シンクロスケート 日本チーム

昨日のショートプログラムで21チーム中12位だった日本チームは、中盤に登場した。
オリエンタルな黒と紫の衣装に身を包み、猛スピードでリンクを行き交う様子はまるで忍者みたいだ。
地震の被災国ということもあるかもしれないけれど、途中、曲がアップテンポに切り替わった時、
会場に大拍手が沸き起こり、それに呼応して選手の表情が生き生きし始めたように見えた。
その後の手拍子。
会場全体が一体化して、リズムに乗った。
こんな空気を作る日本チームってすごい。

それでも、試合が終わってみると、日本は総合で12位。
日本チームと比べて、11位までのチームがそれほどすごいかというと、そんなに歴然とした差は感じなかった。
4回転ジャンプが飛べる、スピンの回転速度が速い、表現力が格段に優れているなどなど、
他のフィギュアの種目だと素人目にも入賞者とそれ以外の選手の差がちょっとは分かる。
でも、ジャンプやスピンがないシンクロナイズドスケートは、
「こける」とか「1人だけ振り付けを間違える」くらいしかはっきりとした失敗が分かりにくいので、採点が難しそうだ。
とにかく、初めて見てもどっぷりはまってしまうくらい、美しくて見ごたえがある競技であることに間違いない。
日本でももっともっと紹介されて人気が出て、オリンピックの種目化して、テレビでも普通に見られるようになるといいと思う。

シンクロスケートがどんなものか見たくなったらコチラッ↓!
今回の世界大会で総合1位だったフィンランド1のチームの演技です。



ありさ

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こんな空港あったらいいな

早朝便に間に合うように、昨夜はヘルシンキの空港で一泊した。
この空港は無料wifiもあるし、手洗いでは寒い気候に合わせてお湯が出るしでかなり快適。
その上ベンチがたくさんあって、席取り合戦をしなくても広々とベンチが使えるのもいい。

炊き込み弁当

寝るのにちょうど良さそうなベンチを見つけると、早速宿で作ってきたお弁当を広げる。
炊き込みご飯と玉子焼きとしょうが焼き。
炊き込みご飯は、7ヶ月前にグアテマラで日本に一時帰国していた方からいただいた炊き込みご飯の素を使って炊いた。
いつ食べようかと楽しみにしながらももったいなくてずっと持ち歩いていたのだけど、
ロシアでおいしそうな日本米を入手したので思い切って炊いてみたのだ。

いや~うま~い。

今までこの旅で食べたものがすべて吹き飛ぶくらいのおいしさに涙が出そうだった。
海外にいる日本人へのお土産というと、「カレーの素」とか「日本のお菓子」とか「梅干し」とかなら思いつくけど、
それらは海外でも頑張れば日本食材店等で手に入るかもしれない。
そう考えると「炊き込みご飯の素」は、海外では手に入りにくいし、おいしい。
これをお土産にしようと考えた方はすごいと思いながら、ありがたくいただいた。

ヘルシンキ空港内

朝になってようやくチェックインカウンターがオープンした。
セキュリティーチェックを済ませると、普段なら搭乗ゲートへ直行するところだけど、珍しく空港内をうろうろ。
ヘルシンキの空港には国産ブランドのデザインショップが軒を連ねているからだ。

ムーミンカップ

琉球ガラスを連想させるぽってりした厚みのあるガラスがかわいらしい「iittala」、
ムーミンを描いたカップやお皿が特徴的な「ARABIA」、
スタイリッシュでシンプルな雑貨が多い「PENTIK」、
カラフルな大柄の花模様で有名な「marimekko」など、時間も忘れて買い物に夢中になってしまいそうなお店がいっぱい。
そして、ムーミングッズ専門店のムーミンショップまである。
とは言っても、陶器や布を買って荷物を増やすわけにはいかないので、妄想ショッピングを楽しんだ。
どの空港もこんなだったら待ち時間が楽しいのにな~。

他に空港にあったらいいなと思うもの。
・マッサージチェア、ふかふかソファのあるカフェ、屋台、温泉、インターネットカフェ(漫画や雑誌が置いてあって飲み放題の日本製)、卓球台とか大きな滑り台とか大人も遊べる遊具

その他なんだろ?

ありさ

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