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[31カ国目 モロッコ]シャウエン

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海色の街でのんびり時間 シャウエン

シャウエンの街並み

山肌にへばりつく様に町が形成されているシャウエンにやってきた。
白と水色の海色に塗られた壁が張り巡らされ、坂道の至る所で猫がくつろぐ。
空色に塗られたドアは、一つ一つ形が違ってお気に入りのドアを探すのも楽しい。
まるでギリシャの島かスペインのアンダルシア地方にでもやってきたかのようで、
そこが山の中である事を忘れてしまう。

昨日までいたフェズのメディナは人でごった返し、人々の歩くスピードも早かった。
一方、シャウエンは人がまばらで、急坂のせいか、
人々は一歩一歩確認するようにゆっくり歩く。
マラケシュに住む友人によると、平坦なマラケシュに比べて、
山岳地帯の女性達はスリムできれいな人が多いという。

日が傾くと男性達がカフェに集まり、何をするともなく通りを眺めている。
時の流れがこの町だけちょっと違うみたいだ。
私達も、地元の人々のリズムに合わせてゆっくり路地を歩き、
おじさん達に混じってカフェでまったりした。

レストラン カーサハッサン

夕食は、いつもよりちょっとだけ奮発してCasa Hassanという宿のレストランへ。
メインは、「パスティラ」と「チキンのクスクス」をオーダーしてみる。
パスティラはモロッコの高級料理で、結婚式や祝い事の宴などの特別な日に作られる。
鳩肉、野菜、卵、刻んだアーモンドを薄いパイ生地で焼き、シナモンと粉砂糖を振りかけてある。
ほどよい甘さとアーモンドの歯ざわりがお菓子みたいだけど、しっかりお肉の味もする、
不思議な食べ心地のお料理だ。
このレストランは、本格的なモロッコ料理をおいしく食べられるので、
シャウエンに行く方はぜひ。

パスティラ

山の中に造られた町なのに、長期滞在する外国人をちらほら見かける。
かわいらしい街並みとゆったりとした時の流れが、
旅人をずるずる長居させてしまうのだろう。
世界中の物価が安くて居心地のよい場所は、必ずバッグパッカーの溜まり場になっている。
これで花粉がなくて海が近くにあったら、私達も離れられなくなるところだ。

ありさ
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モロッコで花粉症

シャウエンの町

シャウエンは花粉の町だった。
フェズ辺りからくしゃみが出始めていたのだけれど、
シャウエンに入ってから本格化してきた。
もう目がかゆくてかゆくて仕方が無く、町を歩いていたらくしゃみが止まらなくなる。
この旅を始めて1年と1ヶ月目にして初めての花粉症。
日本での辛さを思い出す。

シャウエンは山に囲まれた町で、
見渡すと杉が多く見られる。
メディナにある広場の真ん中にもクリスマスツリーのごとく、
どでかい杉が1本鎮座している。
モロッコの気候は日本のそれと同じ様だと言われているので、
日本の5月に花粉症になる方は、ここシャウエンでも同じく花粉症になる可能性が高いかもしれない。

朝から目がかゆくて仕方がないので、
ハンマムで洗い流そうと思い立って、いざハンマムへ。
ここは小さな町なので、男性と女性の使用時間が分けられている小さなハンマム。

ここでもマラケシュで購入した垢すりタオルが大活躍。
自分でやっても垢は出る出る。。。

肝心の目のかゆみは、ハンマムを出るとばっちり収まっている。
花粉は体の垢と同じ様にきれいに洗い流されたのかな。
一安心。

シャウエンの町

再び町に出てカフェに行くと、目の前のおじいさんからハンマムに居ただろうと声を掛けられた。
おじいさんは、周りの皆にハンマムで自分と出会ったんだと言いふらしている。
さらには、彼はフランス語は話せないのにスペイン語は少し話せるんだとか、
結婚はしているが子供はいないんだとか、
ついさき程ハンマムで話した自分の情報があっという間にカフェに集まる人々に伝えられていく。
こうして小さな町では、ハンマムとカフェという大衆が集う場から噂はどんどん広まっていくのだろう。

シャウエンは、こじんまりとして、太陽の光が建物の青にきらめき、とてもさわやかな気持ちになる町。
町を歩いてすぐに、ここは暮らすには最適だろうなと感じていた。
しかし、花粉症という強敵がいる。
それでもハンマムという強力な助っ人を味方に付けることで、
ここで暮らしも快適なものになるだろう。
そして、花粉の時期が通り過ぎてしまえば、一段と気持ちのいい街になるに違いない。

(注:この日記は、2011年5月12日のものです。)

ゆーじ
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